伊勢原市は9月から、鈴川公園(鈴川33)のネーミングライツ(命名権)スポンサーの募集を開始する。ネーミングライツは、公共施設などに企業が愛称を付ける権利のこと。市は厳しい財政への一手として今年3月、いせはらサンシャイン・スタジアム(伊勢原球場)で初めて実施。鈴川公園は市内2例目となる。市は「提案募集型ネーミングライツ」の募集も合わせて行う。
鈴川公園は、鈴川工業団地の第1期工事が終了した翌年、1971年に完成。2万100平方メートルの敷地内に、軟式野球場とテニスコート4面、屋外25mプールを有する市内有数の複合型スポーツ施設で、昨年度は年間延べ5万1千人が利用した。公園の管理は、元気ないせはらづくり共同事業体に委託。この時期はプールを利用する小中学生や家族連れ、テニスに汗を流す人たちでにぎわっている。
スポーツ施設を優先
鈴川公園のネーミングライツは、契約期間が3〜5年、年間のスポンサー料は100万円以上が基準となる。スポンサー契約を結ぶと、公園だけでなく、野球場など園内の施設にも愛称が付けられる。契約期間などは協議の上、決定する。
市では、昨今の厳しい財政状況を少しでも改善しようと昨年10月、伊勢原球場のスポンサー募集を開始。今年3月には、市内田中のビル管理業・山王総合株式会社が契約を締結した。「いせはらサンシャイン・スタジアム」という愛称の使用期間は2018年2月28日までの5年間で、スポンサー料は年間130万円。
市経営企画課によると、ネーミングライツ2例目の候補としてスポーツ施設を優先。多数の市民が利用していること、一定の知名度があることなどを考慮した結果、鈴川公園が選ばれた。
募集は、今年9月2日から10月18日まで。鈴川工業団地や伊勢原市にゆかりのある企業に対しては、ダイレクトメールなどでも呼びかけるという。手を挙げる企業が現れ審査が順調に進めば、年度内に締結の運びとなりそうだ。
経営企画課の担当者は「鈴川公園はプールもあり親子の利用者も多い。ぜひともたくさんの企業に名乗りをあげていただきたい」と呼びかけている。
柔軟な発想に期待
さらに、市は、民間企業や団体から市内の公共施設に対するネーミングライツの提案を受け付ける。これは「提案募集型ネーミングライツスポンサー」と呼ばれるもので、市が公共施設を特定しスポンサーを募る従来のやり方とは異なる。企業・団体は市内の公共施設を自由に選び、愛称や契約条件の提案ができるという。担当者は「民間の柔軟な発想によるたくさんのご提案を頂きたい」と期待している。
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