心の鍛練と頭の体操を兼ねたユニークな座禅会が市内下平間の広済寺(吉川道源住職)で行われている。その名も「脳力トレーニング〜にちよう坐禅会」。読経と座禅にくわえ英文を素読するのが特徴で、昨年11月に始まった。「敷居が高いと思われがちな座禅会のイメージを変えるのがねらい」と吉川住職。1月11日に行われた今年最初の座禅会を取材した。
午前8時30分。伊勢原市、平塚市から集まった3人の男女が経典を手に持ち、単布団に腰をかけた。本堂の気温は5度。座禅会ではストーブをたかないため、吉川住職と参加者たちは白い息をはきながら般若心経を朗読した。
その後、英文の素読がスタート。この日の題材は英国の音楽グループ「スウィング・アウト・シスター」の歌詞で、参加者たちは初見の英文を戸惑った表情で朗読。最初はぎこちない様子だったが、読み進めるうちに少しずつスムーズになり次第に笑顔も見られた。
素読が終わると、吉川住職は自作のプリントを配布し読み方や詞の意味を解説。「まとまりをつかんで、大体の意味を推測しましょう。すべて理解しようとしなくて大丈夫です」とアドバイスした。
沼目から参加した品川智憲さん(53歳)は「最初はびっくりしましたが、今では良い頭のトレーニングになっています」と満足した様子で話していた。
相乗効果
建長寺で行われている外国人むけの座禅会などにも関わっている吉川住職。学生時代には洋楽の歌詞を和訳するなどして英語を勉強し、現在も移動中の車内で英語のラジオ番組を聴いて語学力を磨いている。
「音読によって大体の意味を把握する訓練は、読経の際にも役立ちます」と吉川住職。今後も座禅と合わせて色々な英文を扱っていく予定だ。
にちよう坐禅会は、毎週日曜日の午前8時半から9時半まで行われる。
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