小田急電鉄株式会社（山木利満社長）は８月28日、小田急小田原線伊勢原駅を特急ロマンスカーの停車駅とすることを発表した。２０１６年３月のダイヤ改正後から実施され、朝方の下り、午後の上りに数本程度の停車が予定されている。また、同日停車駅となることが発表された海老名駅には日中の時間帯を中心に上下それぞれ１時間に１本程度停車する予定。

　今回伊勢原駅が停車駅となる主な理由には、神奈川県の「新たな観光の核づくり構想」地域に認定されている「国際観光地・大山地域」の最寄り駅であること。そして10月に大山ケーブルカーの新型車両が運行を開始するなど、観光地としての魅力が向上していることと、同社では話す。

　伊勢原市は、今年６月『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』改訂第４版で「大山」が一つ星、「大山阿夫利神社からの眺望」が二つ星として紹介されたことを受け、外国人観光客からも強い関心が寄せられている。特急ロマンスカーが伊勢原駅に停車することで、国内外から多くの観光客がアクセスしやすくなることが期待される。

　同社は「ミシュラン掲載や新型車両のケーブルカーなどで注目を集めている大山へ、これを機にさらに多くの人が足を運んでくれるようになれば」と話す。

　停車本数や特急料金、ダイヤの詳細など具体的な実施内容については、12月頃同社から発表する予定。