映画やテレビの撮影を行うロケ地の紹介、許可・届出手続きの調整など、制作会社に対して支援を行う「いせはらフィルムコミッション」の発足会が10月28日、シティプラザで開かれた。伊勢原の魅力を広く発信して、市の認知度向上と観光客の増加を目指すことが会の主な目的。式典には観光、商業、警察関係者、市職員などおよそ30人が出席した。
フィルムコミッションは、映画やテレビ番組、コマーシャルの撮影に際して、ロケ地の紹介や各種手続きの取り次ぎ、撮影スタッフの宿泊施設やエキストラの支援などを行う組織のこと。伊勢原市観光協会によると、県内には厚木市や秦野市をはじめ12の自治体にフィルムコミッションがあり、行政や市民有志などが運営にあたっている。
伊勢原市では2013年4月、市観光協会が法人化する際、新たな試みとして、フィルムコミッションの立ち上げが事業計画の一つに掲げられていた。一方、今年5月には市民有志による「伊勢原・プロモーション実行委員会」が発足。フィルムコミッション設立の気運が市民からも高まった。
こうした各方面の動きがまとまり、市のバックアップが加わる形で、いせはらフィルムコミッションは発足の運びとなった。発足会には市観光協会、市商工会、伊勢原警察署、市消防本部、小田急電鉄(株)など20を超す団体、企業の関係者が集まり、事業概要などが確認された。
初代会長には市観光協会長の目黒仁氏が就任した。任期は2年。目黒会長は「まずはしっかりと足固めをし、力を合わせて歩みを進めていきましょう」とあいさつ。これから本格化するロケ誘致にむけ意欲を示した。
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