大山山頂で12月1日から、無料Wi-Fiスポット「OYAMA Wi-Fi」がスタートした。これは訪れた観光客に情報を提供するとともに、情報発信をしやすくするためのもの。12月初旬にはスマートフォン向けアプリ「おおやまめぐりガイド」の提供も開始する。
今回のWi-Fiスポット設置は、外国人を含めた観光客の受け入れ体制強化に向けたもの。国の地方創生加速化交付金を利用した『つながる大山』プロジェクト事業の一環で、費用は約1600万円。大山山頂の公衆トイレに機器を設置し、光ケーブルの整備を行った。これにより、設置箇所から半径50mほどの範囲で利用可能になるという。
また、これに合わせて、「こま参道」での無料Wi-Fiスポット整備も始まった。屋外型機器の設置は次年度以降の予定で、現在はNTTと協力して各店舗にあるWi-Fi設備も活用する。すべての機器を同一のネットワークでつなげることで電波が途切れることなく利用できる環境を整えるという。
市は今後、「OYAMA Wi-Fi」として、厚木市・秦野市の3市で協力した広域ネットワークの構築をめざす。
アプリで情報発信
市では、Wi-Fi設置に合わせて、スマートフォンアプリ『おおやまめぐりガイド』を秦野と厚木の3市共同で開発。12月初旬には提供を開始する予定だ。
アプリは日本語をはじめ、英語、韓国語、中国語の4カ国語に対応。大山地区の見どころガイドやルートナビゲーションなどが利用できるほか、フェイスブックなどの各種SNSとも連携し、訪れた人からの”拡散力”にも期待する。事業費は3市で約4500万円。
市商工観光振興課は「大山に関わる3市で連携して、観光客により良い環境を整えたい」と話した。
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