7月に入り2件、今年1月から15件発生している大山の山岳事故。特に中高年の事故が多発していることから、伊勢原警察署では、安全な登山のための注意喚起を行っている。どんなことに気をつければ良いか――。大山駐在所に勤務し、山岳救助隊のリーダーも務める北條保徳警部補(47)に話を聞いた。
2016年に日本遺産に認定され、新東名の伊勢原大山インターチェンジが開通したことなど、「手軽に行ける山」として人気が上昇した大山。北條警部補によれば、年々登山客も増加し、山での事故も増加しているという。
登山者カードの提出を
事故に遭った人は登山経験が浅い人や未経験者が多いことから、伊勢原署では注意を呼びかけている。「事前に下調べして装備の準備やご自身の体力などを考えて登山の計画をしてほしい。登山計画書(登山者カード)も必ず提出してほしい」と訴える。
救助した人はほとんどがカードの存在を知らず、装備も体力も不十分で、山の知識がない人が多いという。「カードは、万が一事故に遭った時の捜索に必要」と北條警部補。年間100件ほどの提出がある登山者カード。ただし、その数は全体の登山者の1割ほどにとどまるという。
最低限必要な装備は
「ヘッドライト、雨具、地図、携帯電話は必ず装備してほしい。ライトは日帰りでも足を挫いて下山が夜になってしまうこともあるためで、雨具は体が濡れると低体温になるから。地図は現在どの辺りにいるかがわかる。携帯の地図アプリもあるが、山は電波が届かない可能性があるため、紙の地図がいい」と話す。「高尾山と同じ感覚で大山に登ろうとする人が多いが、全く別物。正しい知識があれば今年起きた事故は3割防げた。大山は歴史に触れながら登れ、相模湾を一望できるなど景色も素晴らしい山。安全に楽しく登るためにも事前に十分な準備をしてお越しください」と呼びかけている。
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