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伊勢原 教育

公開日:2023.03.03

児童考案の献立が給食に
エバラが大田小で食育

  • 黙々と唐揚げをほおばる児童

  • 給食係の配膳の様子

 市立大田小学校(北島昌人校長)で2月22日、同校の6年生が考案した献立が給食で提供された。

 この取り組みはエバラ食品工業が2008年から神奈川県内の小中学校を中心に行っている食育活動「ふれあい食育教室」の一環で行われたもの。子どもたちが早期に食の大切さや共食を楽しく学ぶ機会の創出を目的に活動を行っている。

 昨年11月に同社職員が同校の6年生を対象に、出前授業を実施。肉の栄養や食事のバランスなど、子どもたちが普段の食生活を考えるきっかけにしてもらおうと、クイズやイラストを使って授業が行われ、肉と野菜の1食で取るバランスなどを学んだ。

 その後児童は家庭科の授業で、栄養士による指導などを参考に、グループごとに出前授業で学んだ知識を活用して、同社の「焼き肉のたれ」を使ったメニューを考案。

「栄養のバランスは大丈夫か」「給食として提供できるのか」「1食分の予算内で可能か」などを話し合い、最終的に3品のメニューにしぼって給食が実現した。

 考案したメニューは、同社のタレを用いた「黄金の味でから揚げ」「豚肉ともやしの黄金炒め」と、「酢鶏」の3種。同社担当者によるとタレは、すべて無償で提供しているという。

 22日には「黄金の味でから揚げ」が給食で提供され、児童からは「いつもと違う味で美味しかった。卒業するまでにもう一回給食に出してほしい」などの声が多数上がり、中には「栄養のバランスなど、給食を作る大変さを学べて良かった」という声も出ていた。同社の担当者は「授業を受けてメニューを考案してくれたことは貴重でありがたい」と話し、北島校長は「エバラ食品の方や栄養士、地域の方などとの交流が児童にはとても勉強になったのでは」と満足した様子で話していた。

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