さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2025.12.25
ここ2年間で主宰する陸上クラブで3人の生徒を全国大会に出場させた
石垣 繁さん
南区在住 55歳
「陸上おじさん」強さの秘訣
○…「週に2回、長距離を本気でやりたい子たちが集まって活動できることが奇跡」と教え子3人を全国に送り出したことについて語る。2年前、息子の練習相手を探し、気軽に4人でスタート。「近所の陸上に詳しいおじさん」として無理のない練習をさせていたところ、教え子たちのタイムが徐々に良くなり、市内外からも仲間が増えていった。「無理に練習させるより、要所を押さえれば強くなれる」と熱く語る。
○…マラソン好きだった父の影響で、小学生から長距離をはじめた。大野南中学校3年生の時には全国大会の決勝に進むほどのめりこんだ。大学で箱根路を駆けることを目指したが怪我の繰り返しで走るのが苦痛になった。地元の陸上仲間に誘われ、市の代表として県の駅伝大会に7年間出場し、長距離を再開。練習メニューを自身で考え、時間がある日は勤務先の山下公園前のホテルから小机駅まで10キロメートルほど走り、そこから電車に乗って帰宅。「自分が選手でもありコーチでもあった」と振り返る。
○…大学1年生の部活で40人分の料理を作ることがあったが、揚げ物に飽きて色んな料理を調べるようになった。部員からも好評で次第にハマり、料理人を志してホテルや病院に勤務した。現在の仕事は調理関係ではないが、年に何度かクラブで宴会をする際は腕を奮い、教え子たちのお腹を満たしている。
○…クラブの拡大などは考えておらず、「長距離にやる気がある子たちがいる限り続ける寺子屋のような存在でいたい」という。夢は教え子たちの直接対決。「箱根駅伝で接戦を繰り広げる2人は実は自分の教え子、ということがあれば嬉しい」とこれからも教え子たちを晴れ舞台に見送っていく。
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