発電事業者ほうとくエネルギー(株)(蓑宮武夫代表取締役)と湘南電力(株)、(株)エナリス、(株)古川の4社が4月4日に市内で記者会見を開き、民間事業者と連携し「屋根貸し」による発電事業を開始したと発表した。
ほうとくエネルギーの民間施設での屋根貸し発電は初。エネルギーの地産地消を推進する県の「地域電力供給システム整備事業」(2018年度採択)を活用し補助金額は約800万円。電力小売りを湘南電力、電力需給管理をエナリス、発電設備の設置とメンテナンスを古川がそれぞれ行う。
電気料金の一部は、湘南地域を中心とした地域振興活動や湘南ベルマーレフットサルクラブ等の活動に還元する。これら地域貢献の趣旨に賛同した(株)しいの食品、共同冷蔵(株)、(社福)小田原福祉会の3事業者(5施設)が事業に参加した。契約は20年間で、期間が過ぎると設備は事業者に譲渡される。5施設合計の1日平均発電量は467・42kWh。
蓑宮代表取締役は「日本の危機はエネルギー自給率が8%程度と低いこと。小田原、県西地域から取り組んでいきたい」と思いを話した。