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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2025.08.29

佐奈田霊社で奉納狂言
石橋山の戦いゆかりの地

  • 霊前で狂言を披露する大藏さん(左)

 小田原市石橋の佐奈田霊社で8月23日、狂言方大蔵流の能楽師・大藏彌太郎さんらによる「奉納の御狂言」が行われた。

 同社は1180年(治承4年)、石橋山の戦いで討死した源頼朝方の武将佐奈田与一義忠を祭っている。味方からの問いかけに「たん」が絡み声が出ず、敵に討たれたという故事にちなみ、声に携わる人などが市内外から多く参詣している。

 大藏さんは狂言の演目「文蔵」の一節に石橋山の戦いが語られることから、数年前より同社を訪れていた。今回は初の試みとして、石橋山の戦いが行われたとされる日に奉納狂言を企画した。

 当日は「文蔵」の一節のほか、「痺(しびり)」「以呂波(いろは)」「寝音曲(ねおんぎょく)」を披露。本堂に集まった近隣住民や関係者約20人が迫力ある狂言の舞や謡を鑑賞し、笑い声を上げる様子も見られた。同社の佐井義空さんは「源平の武将の鎮魂になれば」と話した。

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