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公開日:2025.08.30
タナカ卓球 田中昇監督
県代表70人超の育成力
初の日本代表も誕生
小田原市矢作の卓球クラブ「タナカ卓球」はこれまで70人以上の神奈川県代表を輩出した強豪で、4月にはクラブ初の日本代表選手も誕生した。クラブの創立者で40年以上選手の育成を続ける田中昇監督(80)に強さの秘密を聞いた。
個性を伸ばす多球練習
同クラブの特徴は、選手の個性を伸ばす指導。現在、県西地域や平塚市、二宮町などから35人の小中学生が練習しているが、プレースタイルはそれぞれまったく異なる。「運動能力は人によって違うので、同じやり方で指導をすると伸び悩む選手もいる。選手の特徴を知ってそれに合った技術を指導しています」と田中監督。初心者から始めて1年で全国大会に出場した選手もいるという。その方針を形にしているのが多球練習だ。
多球練習は、田中監督が球出しを行い、選手が連続で打ち続ける練習法。フォーム作りや回転やコースに打ち分ける精度の向上など、目的を絞って反復できるため、苦手の克服につながる。
同クラブに通う深澤健太さん(中学3年)も多球練習でフォームが改善された一人で今年、全国中学校大会に県代表として初出場を果たした。深澤さんは「課題を克服するまで、やり続けることで上達することができた」と話した。
「どうだ?」で選手と対話
田中監督は練習や試合で選手に厳しい言葉を使うことはほとんどない。その代わりに投げかけるのが「どうだ?」という問いかけの言葉だ。「選手自身の言葉で状況を説明させることで認識のずれがなく、的確なアドバイスにつながります」(田中監督)。
同クラブの指導について平塚市から3人の子どを通わせる茂田佑樹さんは「監督の言葉はいつもポジティブで、子どもたちのやる気を引き出してくれる。昨年3人とも全国に行けたのは言葉の力のおかげ」と話した。
田中監督は「上達するには課題を確実にできるようにするのが大切。選手が自主的に考えるように仕組みを作り、それが結果につながっている。今後も大会で成績が残せるように指導していきたい」と語った。
タナカ卓球
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