平塚・大磯・二宮・中井版【6月27日(金)号】
メダルと賞状を持つ青山さん

平塚江南高青山さん 自転車でIH(インターハイ)出場へ 「全力を尽くす」

 平塚江南高校(諏訪町)自転車競技部の青山哲宗さん(2年)が、7月30日から鳥取県で始まるインターハイに出場する。青山さんは初めての全国大会へ向け、「自分のできる限り、全力を尽くしたい」と意気込む。

 青山さんは、4月に行われた県高校総体自転車競技の男子3Kmインディヴィデュアル・パーシュートに出場し、インターハイの標準記録を切る3分40秒944の自己ベストを叩き出し、見事1位に輝いた。ベストコンディションで臨めたという青山さん。「県総体で優勝するのは初めてなのでうれしかった。インターハイ標準を上回ることを目標に頑張ってきたので、標準記録を切れてほっとした」と安堵の表情で話す。

 6月1日に行われた関東大会では、同種目に出場し3分41秒059の記録で3位に終わった。もともと5月31日に走行する予定だったが、荒天のため翌日に延期に。「前日に出走予定だったので、集中力が途切れてしまった」と振り返る。

 青山さんは、県大会でインターハイ出場の標準記録を突破しており、かつ県大会で標準記録を切っていない選手が、関東大会で青山さんよりも上位に入らなかったため、インターハイへの出場権をつかんだ。

 江南高校では、自転車競技部の部員は青山さん1人のため、練習メニューを自分で考えているほか、自宅やジムでの自主トレーニングに励んでいる。「試合のときは、他校の先輩に1周ごとのタイムを測ってもらったりしています」。他校の選手とも交流することが多々あるといい、「自転車競技はマイナースポーツだけど、学校を超えたつながりを持てるのが魅力」と話す。初めてのインターハイへ向け、独自のメニューで練習を積んでいく。

川勾神社の境内

二宮町商工会女性部主催 川勾神社で縁日初企画 こどもの活気を再び

 移住者も多い二宮町で、地域住民や子どもたちが地元の神社に親しめる機会をつくりたいと、二宮町商工会女性部(今井惠子部長)が「川勾神社ご縁日」を7月21日(月・祝)に初開催する。午後3時〜8時。

 これまで婚活イベントや団体の交流会などの会場として協力してきた同神社。「昔のように、子どもや地域住民が普段から気軽に来られるようになってほしい」と、女性部や同神社の二見直樹宮司が協力して企画した。

 境内マルシェでは、自然栽培の野菜やパンの販売を実施。子どもたちが店主に扮する「子ども縁日」では、購入した販売券を利用してヨーヨーや金魚釣りなどができるという。社殿内で行うヨガや参集殿での灯りデザイン体験なども予定。各回定員20人、参加費1千円。午後7時から8時までは行燈ライトアップが行われる。

 同企画は10月と来年2月にも開催されるといい、二見宮司は「地元の神社とつながる新しいきっかけになれば」と期待する。

(問)同部【電話】0463・71・1082

昨年、七夕飾りの下で行われたパレード

7/4〜6開催 「平塚の代名詞」未来につなげ

 平塚市の代名詞でもある夏の一大イベント「第73回湘南ひらつか七夕まつり」が、7月4日(金)から6日(日)まで開催される。今年は6年ぶりに露店が路上に出店されるなど、祭りの盛り上がりに期待が高まる。湘南ひらつか七夕まつり実行委員会主催。

 4日の午前10時に紅谷町まちかど広場で行われる開会式で幕を開けると、10時30分にはひらつか市民プラザ前から第73回湘南ひらつか織り姫が先頭となって踊る「七夕おどり千人パレード」が始まる。

露店100店復活

 コロナ前までは400店ほどが出店していた露店。今年は市民プラザ前交差点からまちづくり財団前交差点までの約270mの区間に、約100店が出店する。

 昨年までコロナ禍の影響などで、路上の出店が無かったが、来場者や関係者などからの意見を踏まえ、同実行委員会内で協議。「魅力ある持続可能なまつりにするために」と、6年ぶりに路上出店が決まった。

 福澤正人実行委員長は「露店が増えることで、来場者の食事の選択肢が増えて、七夕まつりをもっと楽しんでもらえると思う」と期待を寄せる。

100本の大型飾り

 まつりの目玉となる大型の七夕飾りは湘南スターモールに85本、紅谷パールロードに18本が掲出され、中心商店街全体で約100本となる。市民飾りは湘南スターモールに31本。子ども飾りは紅谷町まちかど広場に17本掲出されている。

 イベントエリアの見附台公園やひらしん平塚文化芸術ホールでは、平塚商工会議所青年部や平塚青年会議所、市内外の企業、団体が飲食やイベントブースを開設し、ファミリー層向けのイベントを実施する。また同エリアにはテントも設置され、休憩場所としても利用できる。

クリーンに開催

 平塚駅前の商店街などに来場者が滞在できるよう、商店の店先での飲食物の販売も。同実行委員会は、露店や飲食物販売店には自店で販売したもののゴミを回収するよう促し、クリーンな開催を目指す。

 湘南スターモールと紅谷パールロードは3日(木)午後9時から通行止めとなる。その他の開催エリアも、時間規制による通行止めを実施。まつりの終了時間は4日と5日は午後8時、6日は午後7時。

戦後復興が起源

 同まつりの前身は、平塚空襲から5年後の1950年7月に開催された「平塚復興まつり」。翌年に平塚商工会議所、平塚市商店街連合会が中心となって仙台の七夕まつりを参考に、「第1回七夕まつり」を開催した。

 1973年には、駅ビル建設問題から発生した様々な影響から平塚市が中止の決定をしたが、「伝統の火を消すな」と有志が立ち上がって開催するなど、地域住民が一丸となって支えてきた。

 以降、産業の発展を願うまつりとして、期間中に350万人以上が来場するなど、平塚を広く全国に知られる場として重要な役割を果たしてきた。度重なる開催危機を経て時代に合わせた形式で継続してきた同まつり。現在でも3日間で100万人以上の来場を数える日本を代表するまつりとして定着している。

6月に湘南ひらつか七福神会の会長に就任した 守屋 宣覚さん 平塚市平塚在住 44歳

寺に笑い生みたい

 ○…平塚市内の7つの寺社で構成される「湘南ひらつか七福神会」の会長に6月就任した。住職を務める妙安寺には大黒尊天が祀られているため、平塚市の観光スポットとして、檀家以外の来訪者も多く迎えている。同会が2020年に始めた「七夕御朱印」は、遠く宮城県からの参拝客も訪れるほどの人気だ。

 ○…24歳の時に、日蓮宗の総本山がある身延山で修行を積んだ。携帯電話や時計がなく、プライベート空間はトイレのみという集団生活。朝4時起床で座学や外部講師による授業を受け、居眠りをすれば連帯責任で「シャープペンシルの芯でつつかれたこともあった」と笑う。「今はそれぞれ全国各地に散らばっている」という修行仲間は、苦楽を共にした同志として、現在も定期的に集まっている。

 ○…住職に就任したのは40歳の時。父親である先代が病で倒れたことがきっかけだった。「また来たいと思ってもらえる寺づくり」を目指し、参拝客とのコミュニケーションを大切にしている。タイミングが合えば飲み物を出したり、大黒尊天が見られるように本堂を案内することもある。「お寺は笑うところ」だと考えているため、冗談を交えて会話することも心掛けている。「一見さんにも檀家さんにも、今を生き生きと過ごしてほしい」と願う。

 ○…7月4日から始まる「湘南ひらつか七夕まつり」には、子どもの頃から毎年遊びに行っている。メイン会場近くにある同寺には「七夕音頭」が響き渡るという。「飾りを見て、屋台を楽しみ、飲食店で一杯飲むのが恒例」とほほ笑む。3人の子どもたちも同まつりが大好きで、今年は露店が増えることに喜んでいる。家族みんなで楽しむ七夕まつりは、かけがえのない存在だ。

平塚市 夏のボーナス平均93万円 前年比7万9千円増

 平塚市は6月12日、民間企業のボーナスにあたる期末・勤勉手当を職員に支給した。一般職員の支給率は、2・3月で前年に比べ0・05月増となった。平均支給額は93万4490円で前年比7万9921円の増額となっている。

 支給対象は2551人(前年比10人増)で平均年齢41歳10月(前年比3月増)。平均勤続は16年1月(前年比2月増)。

 市長への支給額は293万1291円。市議会議長は164万4300円だった。一般職員を合わせた総支給額は約24億3400万円(前年比2億1500万円増)。

湘南ひらつか花火大会 夜空に3千発 8月22日相模川河口で

 平塚市は6月17日、「第73回湘南ひらつか花火大会」を8月22日(金)、相模川河口の湘南潮来で開催すると発表した。荒天の場合24日(日)に延期予定。

 打ち上げは午後7時から8時まで。夏の夜空に約3千発の花火が打ち上げられる。会場周辺では5時から9時(混雑状況により前後)まで交通規制を実施。

 打ち上げ場所正面の観覧には、有料観覧席チケットが必要。協賛席、有料観覧席のチケットがない人は、平塚新港西側の砂浜など会場以外の場所で観覧可能。

 チケットは7月1日(火)からチケットぴあで販売開始。問い合わせはは湘南ひらつか花火大会実行委員会【電話】0463・35・8107。

クラファンも

 寄付金を花火の打ち上げ経費の一部として活用する「クラウドファンディング型ふるさと納税」の募集も7月1日(火)から開始する。目標金額は100万円。目標を達成しなかった場合でも集まった寄付を事業に活用するオールイン方式。

 7月31日(木)まで。ウェブサイト「ふるさとチョイス」から受け付ける。

 寄付額に応じて有料観覧席のチケットが特典となる(特典は平塚市外からの寄付が対象)。詳細は花火大会公式ホームページから。

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東海大学 新学長 「丹沢の山並みのように」 広がる研究分野に期待

 平塚市北金目にキャンパスを置く東海大学の新学長に4月1日、同大工学部機械システム工学科教授で、ソーラーカーチームの監督を務める木村英樹さんが就任した。全国にキャンパスを持つ国内屈指の総合大学の舵取り役として、各地を飛び回る日々。「最近は忙しくて学生と接する機会は減ってしまった」と話すが、「そろそろ落ち着いてきたので現場に出ていきたい。学生の熱に触れ、全力で応援する学長になりたい」と話す。

23学部 多様な学び

 同大卒業生が学長を務めるのは3人目。「基本に忠実に、教育力と研究力を磨いていきたい」と意気込む。23学部を有する多様な研究の広がりが同大の強みだ。「何かが1つ突出しているのではなく、湘南キャンパスからよく見える丹沢の山並みのように、研究分野の広がりがある」。例えば医学と工学、環境と生物など、いろいろな学部学科の分野を掛け合わせた研究にも期待する。

 強豪揃いのスポーツ分野や土木建築、医療の領域で活躍することが見込まれるドローンも力を入れている一つ。全国に先駆けたドローンアカデミーの設置にも関わってきた。「大学内で国家資格が取れるのは日本初。面白くなると思う」と目を輝かせる。

 今年3月にお披露目した陸上競技場の「電子ペーサー」は、同大の花形でもある陸上競技部の両角速監督の要望を受けて開発したもの。卒業生が経営する高見沢サイバネティックスとの共同開発で、LEDを400mトラックに埋め込み、発光させてランナーのペースを誘導するもので、特許出願中だ。「心強い卒業生たちがいて、すぐに実践できるのも東海の強いところ」と胸を張る。

ソーラーカーへの情熱今も変わらず

 熱を入れるのはなんといっても、ソーラーカーチームだ。8月下旬に豪州で開催されるブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジには、学長としての予定の合間を縫って、現地に行きたいという思いを募らせている。「僕は衛星通信も得意だし、何よりソーラーカーを始めて30年の経験もある。きっと力になれると思うから、行かせてほしいなぁ」と、茶目っ気たっぷりに笑った。

出演する古城さん

宝塚のスター出演 8月3日 八幡山の洋館

 元宝塚歌劇団月組のトップスター古城都さんが出演する「真夏のトワイライトコンサート」が8月3日(日)、八幡山の洋館(浅間町1の1)で開催される。午後6時から8時。古城さんの息子で歌手・俳優の本郷壮二郎さんも出演する。

 定員60人(先着順)。3500円。希望者は必要事項を記入し、メール(yokan7114@outlook.jp)・往復はがき、または直接申し込む。(問)同館【電話】0463・35・7114

献血に協力する職員(同金庫提供)

「信金の日」で献血活動 平塚信用金庫が地域貢献

 平塚信用金庫(尾上達也理事長)は6月12日、平塚駅北口で職員と一般市民を対象とした献血運動を実施した。この取り組みは、日本赤十字社と連携し6月15日の「信用金庫の日」に併せて実施したもの。当日は51人の申し出があり、44人が採血に協力した。1人400ミリリットルで合計1万7600ミリリットルの血液を提供することができたという。

 担当職員は「社会貢献活動として実施しており、今回もたくさんの方にご協力頂くことが出来ました」と話した。また、県内8信金で職員からの募金活動を実施し、社会福祉協議会等への寄付も行っている。

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防災行政無線の表示イメージ

SCN 防災行政無線をテレビで 台風シーズン前に活用を

 台風シーズンに先駆けて湘南ケーブルネットワーク株式会社(SCN/柏手茂代表取締役社長)ではこのほど、地上波11チャンネルで放送中のデータ放送で、防災行政無線の音声を聞くことができる「音で伝える防災行政無線」のサービスを開始した。平塚市、二宮町、中井町、大井町、松田町が対象で大磯町は調整中。「地域に根差したメディアとして地域防災に役立てよう」という開局当初の思いを引き継いだかたちだ。

 同サービスの前身は、1990年頃、アナログ放送だった時期にさかのぼる。火災などの緊急情報をアラーム付きで放送していたが、デジタル移行に伴いサービスが提供できなくなっていた。

 行政からの緊急情報を電子メールで配信する「easy pocket」などのサービスも展開していたが、高齢化が進む中でより多様な世代にわかりやすく使ってもらえるようにと、テレビに紐づいた防災無線の放送をスタートさせた。柏手社長は、「外で何か鳴っているな、と思ったら、データ放送を見てみてほしい。1分遅れにはなりますが、繰り返しクリアな音声で情報を伝えます」と話していた。

風鈴のイメージ

明治記念大磯邸園 夏のイベント開催 七夕短冊や風鈴づくり

 旧大隈重信別邸と陸奥宗光別邸跡の両邸宅が公開中の明治記念大磯邸園(大磯町東小磯295ほか)で6月28日(土)〜7月8日(火)、七夕かざりが掲出される。期間中は短冊も設置され、来場者が自由に願い事を書くことができる。

 7月5日(土)には、「風鈴づくり教室〜苔玉につけた涼しげな風鈴〜」を開催する。庭園内の木陰で、午後1時30分〜。参加無料で、定員先着10人。雨天時は案内棟前のテラスで実施。

 申し込み、問い合わせは明治記念大磯邸園【電話】0463・61・0101。

七夕フレーム切手販売 600部限定シート

 日本郵便株式会社南関東支社は、6月12日からオリジナルフレーム切手「湘南ひらつか七夕まつり〜平塚の夏 七夕まつりと花火大会〜」の販売を開始した。販売に先立ち、10日に落合克宏市長のもとを訪れ、お披露目式を行った=写真。

 同切手は、平塚市観光協会主催の「第55回湘南ひらつか観光風景写真コンクール」に寄せられた写真の中から、七夕まつりの写真を中心に作られたもので、1シート5枚の110円切手が収められている。600部限定で1シート1100円。平塚市、大磯町、二宮町、中井町内の郵便局と伊勢原郵便局の計30局で販売されている。また、七夕期間中は平塚紅谷郵便局の店頭でも販売される。

 同式に出席した横内郵便局の石井浩之局長は「試行錯誤しながら良いものが完成した」と出来栄えに太鼓判を押す。落合市長は「市外で平塚をPRするときに活用したい」と話した。

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カウナスのビール

七夕でリトアニアビール 姉妹都市の味 楽しんで

 平塚・カウナス交流推進委員会(宝蔵寺賢委員長)が湘南ひらつか七夕まつり期間中(7月4日(金)〜6日(日))、平塚市の姉妹都市・リトアニア共和国カウナス市の醸造所で作られたビール「ヴォルファス エンゲルマン」を販売する。

 同ビールは高い品質と安全性を誇り、国際博覧会でメダルを獲得している。当日は、リトアニアのワインや雑貨の販売のほか、交流に関するパネル展示なども行い、まつりを盛り上げる。

 宝蔵寺委員長は「ぜひ、姉妹都市カウナスのおいしいビールを市民の皆さまに味わっていただきたい」と話した。会場は平塚市まちづくり財団1階(見附町31の10)で午前10時〜午後7時(最終日午後6時)。

七夕御朱印を持つ守屋住職

平塚7寺社で七夕御朱印 8月7日まで配布

 湘南ひらつか七夕まつりの開催に合わせ、8月7日(木)まで、市内の7寺社でつくる「湘南ひらつか七福神会」が各社で「七夕御朱印」を配布している。

 御朱印は七夕まつりが中止となった2020年に、同会の数カ寺が発案して始めた。翌年には7寺社に取り組みが拡大し、期間限定の希少な御朱印を求めて多くの参拝者が足を運ぶ。

 御朱印には、湘南スターモール商店街のイメージキャラクター「湘南ひこまるくん」と「ひらつかナナ姫ちゃん」があしらわれている。

 同会の会長・妙安寺(平塚)の守屋宣覚住職=関連に人物風土記=は、「老若男女が平塚市全体で七夕を楽しめるよう、七夕御朱印を後世に残していきたい」と思いを話した。

 御朱印の配布場所は以下。妙安寺(大黒尊天)、要法寺(毘沙門尊天)、蓮光寺(布袋尊)、平塚八幡宮(弁財天)、三嶋神社(恵比寿神)、善性寺(福禄寿)、長楽寺(寿老尊)。

(問)平塚市観光協会【電話】0463・20・5110

イベントポスター

夏休みはこどもフェスタ 平塚 崇善公民館などで開催

 平塚市内の小学生を対象とした夏休み恒例イベント「夏休みこどもわくわくフェスタ2025」が、7月26日(土)、ひらつか市民活動センターと崇善公民館(平塚市見附町1の8)で開催される。午前10時から午後2時30分までで、入退場自由。15団体がイベントを用意する。ひらつか市民活動センターと平塚市崇善公民館の共催。

 主なイベントは以下の通り。崇善公民館(1階)▽世界のボードゲームで遊ぼう!(100円/親と子の寺子屋 ふれあい自遊塾)▽紙コップでコケコッコー(午前10時〜正午・無料/湘南ひらつかマジシャンズ)▽子ども防災釣り・バルーンアート配布(無料・ひらつか災害ボランティアネットワーク)。ひらつか市民活動センター(2階)▽防災ポーチづくり(500円/ママぎゅっと)▽竹細工体験(100〜300円/竹遊会)、崇善歴史かるたに色づけをしよう!(無料/崇善地区社会福祉協議会)▽おもちゃの修理・プレゼント(無料/おもちゃの病院ドクターくるりん)▽防災実験(無料/ひらつか防災まちづくりの会)

(問)同センター【電話】0463・31・7571

縁日を企画した有志メンバー

「子どものための七夕を」 商店街有志らで縁日企画

 湘南ひらつか七夕まつりの日程中、紅谷町の日本料理店「真鶴」の敷地内で、気軽に楽しめる縁日「子どもの喜ぶ七夕まつり」が初開催される。

 この縁日は同店主の橋本知永子さんや紅谷町自治会の人たちの「今の七夕まつりは子どもが気軽に遊べる場所や、手の届く価格で買い物ができる場所が少ない」との思いから、紅谷町パールロード商店街の有志とともに、300円程度で楽しめる企画を考案した。

 会場では、ヨーヨー釣りや、ストラックアウト、落書きせんべいなどが楽しめる。

 橋本さんは「子どもたちと一緒に笑顔あふれる時間を過ごしたい」と話した。

痴漢撲滅キャンペーンを行った

防犯協会女性部会 痴漢撲滅を呼び掛け 啓発品150セット配布

 平塚市防犯協会防犯女性部連絡会(和田規子会長)が6月13日、平塚駅北口前で痴漢撲滅キャンペーンを行い、女性部10人と志村吉一防犯協会会長らが参加した。

 同キャンペーンは、関東エリアの鉄道事業者22社局や神奈川県警察らが6月1日〜15日までの間で実施している痴漢撲滅キャンペーンに合わせたもので、昨年度から平塚警察署の依頼で平塚駅で実施している。当日は啓発チラシやティッシュなど150セットを通行人に手渡した。和田会長は「最近、女性を狙った犯罪が増えているので啓発活動を行った。気を付けてほしい」と呼び掛けていた。

平塚市観光協会 オーガニック巾着を製作 七夕まつりの思い出に

 平塚市観光協会が、湘南ひらつか七夕まつりに合わせて特製オーガニックコットン巾着を製作し、6月27日(金)から販売している=写真。

 巾着は、環境に優しいオーガニック素材で、サイズは横約22cm、縦約28cm。中央に湘南スターモール商店街のイメージキャラクター「湘南ひこまるくん」と「ひらつかナナ姫ちゃん」が印刷されている。

 同会の曽我和雄事務局長は、「手触りが良く、環境に優しい巾着です。スマートフォンやお財布、ちょっとした小物を入れるのにぴったりのサイズ。限定品ですので、七夕まつりの思い出として長く使っていただけたら」と話した。

 販売場所は、ひらつか市民プラザ(平塚市紅谷町18の8)。1個990円。無くなり次第、終了。(問)同会【電話】0463・20・5110。

昨年の様子

ラスカ平塚 短冊イベント今年も 7月1日〜7日

 ラスカ平塚5階イベントスペースで7月1日(火)〜7日(月)まで、短冊に願い事を書く「七夕イベント」が実施されている。

 同イベントは、七夕気分を味わってもらおうと毎年行われているもの。

 同店では「より多くの方に願い事を書いていただければうれしい。七夕期間中、ぜひお立ち寄りください」と呼びかけている。

ありがとうで販売中の七夕ミニ飾り

ミニ飾りに願い込め 山晃央園が制作

 障害者福祉事業所山晃央園(夕陽ケ丘)では、設立当初の1991年から「ミニ七夕かざり」を制作し販売している。

 制作は約40人の利用者全員が参加。飾りを付ける人、紐を切る人など、それぞれができることを担当している。ミニ七夕かざりは、1本の笹に3種類の飾りと短冊が取り付けられており、7パターンを制作。先端に付けられた短冊は、日本流行色協会が今年の色に選んだ「ホライゾングリーン」を採用。4月ごろから竹の準備を始め、6月までの3カ月間かけ、1000本の飾りを完成させる。

 同かざりは現在、平塚市役所1階のひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」などで販売中のほか、まつり期間中、紅谷町まちかど広場で販売する。1本1800円(税込)。

パレードに参加する能勢さん(中央)

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 初代ミス七夕が語る 平塚市在住の能勢さん

 平塚の夏の風物詩、湘南ひらつか七夕まつりの華やかな歴史を彩ってきた女性たちがいる。平塚市在住で第5回の七夕まつりで初代ミス七夕となった能勢和恵(当時は高橋)さん(91)が、当時の記憶を語ってくれた。

 友人たちにすすめられ、20歳の時に初代「ミス七夕」に応募したという能勢さん。「コンテスト当日は大勢を前にとても緊張した」と、手に汗握る思いは今も鮮明だ。多くの知り合いに背中を押され、その緊張を乗り越え、見事初代ミス七夕の栄冠を勝ち取った。

パレードの記憶

 ミス七夕としての活動の中で、最も印象的だったのは、七夕まつりのパレード。「七夕飾りのトンネルをオープンカーに乗って進んで行きました。アーケードの屋根に乗って手を振る人たちがいる程、沢山の人出でした」と語るその情景は、当時の七夕まつりの規模の大きさと熱狂ぶりを物語る。

市民総出の活気

 当時の七夕まつりについて、「娯楽の少ない時代でしたので、(戦後の復興まつりとして始まった事もあり)まちの人がまちの人のために開催している感じがとても強くて、まさに市民総出の活気あふれるおまつりだった様に記憶しております」と振り返る。

 七夕まつりが地域住民にとって何よりも待ち遠しい一大イベントであり、街全体が一体となって盛り上がる場であったことを感じていた能勢さん。「時代と共におまつりのスタイルが変わることは当然のことだと思いますが、おまつりを準備する人たちとおまつりを楽しみに待っている人たち双方の心に芽生えるワクワク感や地元愛は、変わることなく引き継げたら良いと思います」とまつりへ思いを馳せた。

織り姫の変遷

 湘南ひらつか七夕まつりをPRする女性の代表は、時代と共にその名称と役割を変えてきた。

 復興まつり翌年の第1回は「ミス平塚」、第5回からは「ミス七夕」に。第7回から第25回までは、松竹などに選考・派遣を依頼し、松坂慶子さんなど女優やタレントが務めた。第26回以降は公募に切り替わり、第43回までは「七夕の女王」というタレント枠も存在した。

 第54回からは、「湘南ひらつか織り姫」へと改称。当初は「まつりの華」としての役割が主だったが、織り姫となってからは、七夕まつりだけでなく、平塚市の魅力を年間を通して発信する役割を担っている。

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 今年はオール平塚

 第73回湘南ひらつか織り姫には、いずれも市内在住で学生の横手春菜さん(24)、石川愛梨さん(21)、佐藤妃来(きら)さん(20)が選ばれた。

 3人は七夕まつり初日の7月4日(金)から活動を開始する。1年間、同まつりの関連事業や市の公式行事に参加するほか、SNSを利用して市のPRとイメージアップ活動を行う。

福澤実行委員長

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 「次世代の意見尊重したい」 福澤実行委員長インタビュー

 東日本大震災が発生し、湘南ひらつか七夕まつりの存続が危ぶまれた2011年、主催が平塚市から同まつり実行委員会に移った。14年間実行委員長を務めているのが、(株)福澤の福澤正人さんだ。

 「七夕まつりは平塚駅前商店街の祭りとして始まったが、今では市民、各団体、様々な地元企業が協力し、平塚市全体のイベントへと発展した」と福澤さんは語る。

 「全国でも100万人以上が来場するイベントは多くない。七夕を通して平塚を広めたい」とまつりが平塚の顔であり、歴史をつないできたこと、多くの人に愛されていることを強調する。

 「若い世代の意見を尊重することが大切」と話す福澤さんは、青年団体をはじめ、若い世代にこれからのまつりを牽引してもらいたいという思いが強い。「これからも市民総出で七夕まつりを企画・実施し、盛り上げていきたい」

同会の昨年の飾り(提供)

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 地区飾りも見に来て 土屋 上惣領はエコが特徴

 湘南ひらつか七夕まつりに合わせて掲出される飾りは、平塚駅前だけでなく、市内全域で見ることができる。七夕飾りコンクール「地区別の部」で2022年から3年連続で1等を受賞している「土屋 上惣領子ども会」は、今年も1等を目指し制作に力を入れている。

 同会は、石黒英恵会長を含む3人の会員とその子どもたちで構成されている。同会が手掛ける飾りは、ペットボトルや牛乳パックなどの廃材を活用したエコな飾りが特徴だ。各家庭から1年をかけて集められた材料が鮮やかに生まれ変わる。

 石黒さんは「まつりが終わると同時に次の飾りに向け、材料を集め始めます」と1年を通して七夕漬けの日々を送る。

 今年のテーマは「みんなで学ぼう楽しい教科」。社会科や外国語などの教科書が飾り側面に描かれ、黒船に乗るペリーを模した立体作品などが加えられている。

地域も世代もつなぐ

 飾りは同地域で活動する「上惣領竹あかり」が制作した竹灯籠と共演し、幻想的な空間を生み出す。地域一丸で作られた飾りは、翌年以降にも掲出され地域で長く楽しまれる。

 メイン会場を飛び出して、市内各所で、まつりと市民をつないできた七夕飾り。子どもから高齢者まで参加する制作風景は、世代を超えた七夕の思い出として地域に受け継がれる。

6年ぶりに表彰式

 七夕飾りコンクール「地区別の部」は、市内全域を南、東、西の3地区に分けて行われる。昨年は全体で39本が参加し、33本が入賞した。今年は6年ぶりに同部の表彰式が行われるとあって、制作者たちは一層力を入れている。

 また、今年初めて同部の飾りの写真が、7月5日(土)から同まつりHPで掲載される。同まつり実行委員会内の七夕竹飾り委員会が、駅前だけではなく、市内各地の飾りを広く知ってもらおうと発案した。

 同委員会の片野之万委員長は、「七夕まつりは駅前だけでなく、平塚市全体のまつり。まつり期間以外でいいので、駅前に地区別の部の飾りも掲出できたら」と話した。

ベビー休憩室を紹介する山西さん(昨年)

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 助産師常駐ベビー休憩室 ワークショップも実施

 湘南ひらつか七夕まつりの期間中、平塚駅北口前にある大門通り沿いの「まちなかベースきちきち」(明石町6の17)がベビー休憩所として開放される。

 会場周辺には授乳やおむつ替えができるスペースが少ないことから、きちきちを運営する有志組織「平塚まちなか活性化隊」が発案。平塚や藤沢、茅ヶ崎市などの助産師らでつくる湘南助産師会が協力し、2年前にスタートした。メインで常駐する同会の山西朋子さんは「昨年は1日約100人が訪れ、好評だった」と話す。

会場から手紙を

 休憩室入口前では、まつり会場から大切な人に手紙を送るワークショップが開かれる。企画した神奈川大学4年の服部真恋(まこ)さんは、「昨年、ママと子どもが休憩室を利用している間、一緒に来た家族が時間を持て余していると感じ、思いついた」と話す。

 同大の3Dプリンタを用いて、星や笹飾りなど七夕をモチーフにしたシーリングスタンプを服部さんが作成。参加費は450円(切手代込み)〜。「非日常の場で、普段伝えられない感謝を形にしてほしい」

 午前10時から午後8時(最終日7時まで)。

昨年の輪投げブース

平塚YEG 湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 縁日でFUN生む ベルマーレブースも

 若手経営者で組織される平塚商工会議所青年部(平塚YEG/木村塁会長)は「未来共創 Let's have fun」をテーマに様々なイベントブースを開設する。

 スーパーボールすくいや景品がもらえる輪投げ、YEGボール投げなど毎年大人気の縁日のほか、湘南ベルマーレによるキックターゲットや横浜ビー・コルセアーズによるフリースロー体験を今年も実施。オリジナルカップを使用しビールやレモンサワー、ソフトドリンクなども販売する。

 同青年部の山崎友さんは「コロナから復興した湘南ひらつか七夕まつりを例年以上に盛り上げたい」と意気込んだ。

論文を手にする石原さん

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 次世代への継承、論文に 平塚市の高校生 石原さん

 湘南ひらつか七夕まつりの継承方法を言語化――。

 学生のまつりへの運営参画に焦点を当てた論文を執筆した高校生が平塚市宮松町にいる。石原深生(みお)さん(18・渋谷教育学園渋谷高校3年)は「参加意欲を高めるために、幼い頃から関わりを持つことが大切」と話す。

 論文のタイトルは「学生のボランティアと運営参画から見た湘南ひらつか七夕まつりの継承」。授業の一環で自ら関心のあるテーマで作成し、昨年12月には論文コンテスト「地域の伝承文化に学ぶ」(國學院大學・高校生新聞社主催)の地域文化研究部門(個人)で優秀賞にも選出された。

 調査は、市産業振興課への聞き取りや運営に携わる平塚青年会議所メンバーへの取材、平塚市立崇善小学校の児童、平塚江南高校の生徒へのアンケートを行い、30ページにまとめた。

 その結果、「高校生側はボランティアに興味を持っても参加方法が分からない。一方運営側は参加募集ではなくまず体験してもらうことを重視している」という意思のずれに気づいた。そこで「幼い頃から教育の過程で七夕を取り上げることで継続的な参加につながる」「地域全体で担い手を育てることで発展がある」と結論づけた。

 小学生時代、父親の仕事の都合でシンガポール在住だった石原さんは、毎年夏に帰国し、七夕まつりに行くのが家族の恒例行事だった。「頭上の飾りの華やかさと、屋台の熱気の中でじゃがバターを食べたのが思い出」と笑う。

 「今年は大学受験を控えているので、来年以降ボランティアに参加して、論文に書いたことを行動に移していきたい」と展望を話した。

JCメンバーと学生ら

平塚J C 若者の力でまつり活性 市内の高校生らが奮闘

 平塚市、大磯町、二宮町の40歳までの経済人が地域活動を行う平塚青年会議所(安藤慶理事長/平塚JC)は、高校生や大学生などが中心となって七夕まつりの企画を考え実施する「七夕学生委員会」をサポートしている。

 今年は、平塚中等教育学校、平塚江南高校、平塚学園高校、西湘高校、N高等学校の生徒をはじめ、市内在住・在学の高校生から新社会人までの26人が参加。市民飾りの制作や、まつり期間中のオリジナル短冊販売などを行う。

アレルギー表示提案

 新たな試みとして、屋台に掲示する「食物アレルギー表示看板」の作成も行っている。アレルギーがある人でも安心して屋台を楽しんでもらうことが目的だ。

 まずは、見附台公園内に出店する15店程に協力を依頼。コルクボードを使用した看板には、8品目のアレルギーを表示する。

 企画したのは、平塚中等教育学校5年で卵アレルギーがある高橋遼光(はるひ)さん。「小学生の時、いつも七夕まつりの屋台で食べ物を購入できなかった。行列の中、食材の詳細を聞くことが申し訳なくて」と苦い経験を振り返る。また「グルテンフリーしか食べられない友人のアメリカの留学生が考案の後押しになった」と話す。

 同会議所の久米竜太郎さんは、「若者のアイデアと実行力に驚いた。関わる大人も考えの幅が広がったと感じたし、学生にとっては学校と家庭以外での学びの場となったのでは」と話した。

飲食店組合賞の賞品チケット

飲食店組合 湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 七夕飾りコンに副賞新設 参加意欲促す

 平塚市料理飲食業組合連合会は今年、湘南ひらつか七夕まつりの七夕飾りコンクール「市民飾りの部」に「飲食店組合賞」を新設する。

 同賞は協賛する市内40店以上で使える食事券を褒賞とするもので、1等1本(5万円分)、2等2本(3万円分)、3等5本(1万円分)が用意される。

 例年、同まつり実行委員会からは1等1本(1万5千円)、2等2本(1万円)、3等5本(5千円)が贈られている。

 かつて七夕まつりの飾りは、主に商店街が制作と掲出を担ってきた。時代の移り変わりとともに商店街の負担が大きくなり、飾りの数が減少。まつりの賑わいを維持し、市民の参加意識を高めるため、2001年に市民飾りの掲出が行われるようになった。

 同会の水嶋一耀前会長は「仲間との飲食代の足しにしてもらい、来年も頑張ろうといった空気になれば」と期待した。

審査方法を提案

 同賞新設に伴い、水嶋さんも審査員として参加するという。水嶋さんは今後のコンクールについて、「芸術性や創造性がより高く評価される機会を生むためにも、いずれ美術の専門家を審査員として招けたら」と展望を語る。

 また、「東海大学で美術を学ぶ学生がデザインを発表する場になるような取り組みも提案していきたい」と話した。

昨年の飾りコンクール特選の一つ(片野屋)

湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 主役は空舞う芸術品 「また来たい」呼び起こす

 湘南ひらつか七夕まつりの顔は、何といっても飾りだ。空舞う芸術品のごとく、毎年多くの来場者を魅了する。これらの飾りは装飾品としてだけでなく、まつりの歴史と未来をつないでいる。

 まつりのメイン会場である湘南スターモールと紅谷パールロードの大型飾りは、商店や地元企業、団体などが掲出。トレンドを取り入れたり、世相を反映することで一つとして同じものがないため、来場者の「また来たい」を呼び起こす。

市民総出で掲出

 市民グループや団体の絆を映し出す「市民飾り」や、保育園児、幼稚園児、小学生などが制作する「子ども飾り」、平塚の七夕飾りを広く一般に普及させることを目的に飾りの制作支援を行う「(一社)七夕飾り空いっぱいプロジェクト」なども、まつりを盛り上げ、継続を支えている。

 まつりに関わる人たちは、未来を担う世代が飾りの制作を通して七夕文化に触れることで、伝統が次世代へと受け継がれることへの希望を感じている。老若男女が協力する制作現場は、世代を超えたコミュニティが生まれ、まつり継承への大事な役割になっている。

作品はHPでも

 同まつりでは、「七夕飾りコンクール」が開催される。中心街、地区別、市民飾り、子ども飾りの部に分かれており、市内に掲出する飾りが審査対象となっている。

 表彰式はまつり最終日の7月6日(日)、ひらしん平塚文化芸術ホールで行われる。飾りの写真は、7月5日(土)にまつりHPで公開される予定。

平塚市観光協会 オーガニック巾着を製作 七夕まつりの思い出に

 平塚市観光協会が、湘南ひらつか七夕まつりに合わせて特製オーガニックコットン巾着を製作し、6月27日(金)から販売している=写真。

 巾着は、環境に優しいオーガニック素材で、サイズは横約22cm、縦約28cm。中央に湘南スターモール商店街のイメージキャラクター「湘南ひこまるくん」と「ひらつかナナ姫ちゃん」が印刷されている。

 同会の曽我和雄事務局長は、「手触りが良く、環境に優しい巾着です。スマートフォンやお財布、ちょっとした小物を入れるのにぴったりのサイズ。限定品ですので、七夕まつりの思い出として長く使っていただけたら」と話した。

 販売場所は、ひらつか市民プラザ(平塚市紅谷町18の8)。1個990円。無くなり次第、終了。(問)同会【電話】0463・20・5110。

スタッフの土屋さん

「おひとりさま」の不安ワンストップで解決 サン・ライフの「ライフリリーフ」に脚光

 自分の葬儀や逝去後の諸手続きなど、単身高齢者の悩みは多い。そんな悩みをワンストップで解決するのが、シニアライフを総合支援する株式上場企業グループのサン・ライフの「ライフリリーフ」だ。

 ニーズに合った介護施設の紹介から万一病院に入院することになった際身元保証を行うほか、必要な書類も作成。「私にもしものことがあったら…」という将来の不安に対しては、元気なうちに自身の葬儀の形式や埋葬方法などを決めておくことも可能だ。そのほか携帯電話の解約やSNSアカウントの削除などプライバシーに関わる事務処理まで依頼できる。

 スタッフの土屋ユカイさんは「地域密着の安心感を大切に、高齢者の不安や悩みを一緒に解決します」と話す。

■問い合わせ/【フリーダイヤル】0120・99・1169「ライフリリーフ相談室」

参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

会見でドリルを手渡す畑選手(左)と田村蒼生選手(右)

荒井商事×湘南ベルマーレ 小学生に算数ドリル制作 選手や地元スポット盛り込む

 湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーである荒井商事株式会社はこのほど、ベルマーレと共同で小学校6年生向けの教材「湘南ベルマーレ算数ドリル6年生 上」を制作した。地元の子どもたちが、クラブと地域に親しみを感じながら学習に取り組むきっかけとなることが期待される。

 ドリルは子どもたちが楽しみながら算数を学ぶことを目的として、神奈川県内の小学校教員も制作に協力。ベルマーレのエンブレムやロゴを使った図形の問題、「湘南オリーブ」「湘南しらす」など、特産品の収穫量を分数を使って解く問題が作成されている。

 同ドリルは、平塚市内の全市立小学校29校の小学6年生約1800人に対し、無償で配布される。A4判37ページのフルカラーで、第2弾の「下」は10月に発行される予定。

 6月14日には、レモンガススタジアムで開かれた完成発表会が開かれ、同社の出縄信吾総務部長は「地域の子どもたちの成長を応援したい」と話した。畑大雅選手は「ベルマーレのことを知ってもらえる機会にもなるし、勉強も楽しそう」とドリルの感想を話した。

子ども飾りを見上げる通行人

子ども飾り掲出始まる まちかど広場に17本

 第73回湘南ひらつか七夕まつり(7月4日(金)〜6日(日))の開催に先立ち、市内の保育所、幼稚園、小学校や、園児・児童を含む団体が手づくりで制作している「子ども飾り」が7月6日まで紅谷町まちかど広場に掲出されている。

 今年は昨年より2本多い、17本が掲出されている子ども飾り。願いが書かれた短冊のほか、色鮮やかな吹き流しに、広場を通る人々らが目を奪われていた。

 同広場を友人と通りがかった升水柊介さん(21)は「色とりどりの飾りが並んでいてきれい。七夕まつりも毎年行っているから今年も楽しみです」と祭りを心待ちにしていた。

 こども飾りは毎年恒例となっている「七夕飾りコンクール」で審査され、3等まで表彰される。入賞作品は平塚市のホームページで発表される。昨年は平塚市吉沢保育園が1等を受賞している。

観光風景写真を募集 観光協会主催コンクールで

 (一社)平塚市観光協会は、「第56回湘南ひらつか観光風景写真コンクール」の作品を7月23日(水)午後5時まで募集している。

 テーマは平塚市内の自然景観、歴史的建造物、公園など、多様な地元の魅力を収めた観光写真。

  入賞作品には、推薦(賞金3万円)1点、特選(同5千円)4点(春・夏・秋・冬)、七夕特別賞(同5千円)1点などが設けられている 。入賞作品の著作権・版権は同協会に帰属し、ポスターやパンフレット、カレンダー等に活用される 。

 応募作品は、2024年7月24日から今年7月23日の期間に撮影した自作品で、未発表のものに限る 。応募点数は1人10点まで、写真データの1枚のサイズは3MBまで 。未成年者は保護者の同意を得て応募する 。

 応募は平塚市観光協会のホームページ(湘南ひらつかナビ)内にある専用フォームからのみ受け付け、郵送や持込は不可 。審査結果は、同ホームページおよびメディアで発表される 。入賞者にはメールで通知される 。

 入賞作品展は、10月2日(木)から10月7日(火)まで、ひらつか市民プラザにて開催される予定 。

(問)同協会【電話】0463・20・5110(水曜日を除く午前10時から午後5時まで受け付け)

アロハを満喫 6月21日 中井中央公園で

 「NAKAIアロハピクニック」が6月21日(土)、中井中央公園(足柄上郡中井町比奈窪580)で開催される。午前10時から午後3時。雨天の場合は22日(日)に規模を縮小して開催される。

 同公園内の「なかい里都まち♡CAFE前広場」を会場に、フラダンスのワークショップ、手作り体験、フード、小物やアクセサリーの販売、なかいの太鼓判商品などのショッピングから体験まで楽しめる。当日は、南駐車場が専用駐車場として利用可能。

 問い合わせは同カフェ田中さん【携帯電話】090・9853・2539。

ひらつか歴史ばなし ひらつか七夕まつり事始め ー昭和時代(戦後)ー

 「あの空襲で焼け野原だった街が、ずいぶんと立ち直りましたね」

 昭和二十五年(一九五〇)春、平塚市庁舎(当時は見附町にありました)から、窓の外を見ながら話しているのは商工会議所副頭取の宮代長次(みやしろちょうじ)(一九一〇〜一九九五)と平塚市長の柿澤篤太郎(かきざわとくたとう)(一九〇三〜一九九〇)です。

 「ええ、平塚駅舎も再建され、駅前広場が五月中には完成します」

 五年前の昭和二十年七月十六日夜半、アメリカ軍のB29爆撃機一二三機が平塚を空襲、市域(当時)の七割が焼失しました。

 終戦とともに平塚市は、土地区画整理事業などを精力的に推し進め、このときは戦災復興に一応のめどがついたころでした。柿澤は言います。

 「このあたりで市民にも安らぎを与えたい。そこで七月上旬に平塚市主催で復興まつりを行いたいと考えています」

 「戦災から復興した平塚の姿を内外に宣伝するいい機会にもなりますね」

 宮代も賛同しました。

 復興まつりは、七月五日から三日間開催されました。田植えなどが終わって農家が一段落する時期とも相まって予想以上の人出となり、商店街も活気づきました。

 「商店街の人たちが、この祭りを毎年続けて欲しいと言うんだが、『復興まつり』という名称で毎年行うのはおかしいだろう。何か良い考えはないかね」

 柿澤市長は尋ねます。

 「私は、若いころ国鉄に勤めていて、一〇年ほど宮城県の仙台にいたことがあるのですが、あそこの七夕まつりは大変な人出ですよ。その祭りは旧暦の七月、つまり八月にやっていますが、平塚でやるのでしたら、新暦の七月七日を中心にやったらどうでしょう。今回の復興まつりと同じ時期になります」

 市長の問いにそう答えた宮代は、その年の仙台七夕まつりへ視察団の一人として派遣されました。

 そうして、昭和二十六年七月四〜八日に第一回七夕まつりが開催されることが決定します。主催は商工会議所で、実行委員長は宮代長次です。

 「やるなら出来るだけ多くの人を集めたい。それには宣伝も大事だが、ほかに人目を引くような企画が必要だ。そういえば、この春にミス日本コンテストというものが行われていたな。平塚でもこれを取り入れてみよう」

 宮代は、ほかにもNHKの人気アナウンサーを呼んできたり、東京八大学対抗角力(すもう)を開催したりと、いろいろなイベントを用意し、多くの人を集めました。

 竹飾りは、現在と比べると簡素なものでしたが、年々豪華になり、人出も増え、今では全国有数の祭りとなりました。祭りのあり方も、その時その時で変化してきましたが、これからも未来に引き継ぎたい平塚の行事です。

 作・画/平塚てづくり紙芝居の会 たもん丸