平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2025.06.27
6月に湘南ひらつか七福神会の会長に就任した
守屋 宣覚さん
平塚市平塚在住 44歳
寺に笑い生みたい
○…平塚市内の7つの寺社で構成される「湘南ひらつか七福神会」の会長に6月就任した。住職を務める妙安寺には大黒尊天が祀られているため、平塚市の観光スポットとして、檀家以外の来訪者も多く迎えている。同会が2020年に始めた「七夕御朱印」は、遠く宮城県からの参拝客も訪れるほどの人気だ。
○…24歳の時に、日蓮宗の総本山がある身延山で修行を積んだ。携帯電話や時計がなく、プライベート空間はトイレのみという集団生活。朝4時起床で座学や外部講師による授業を受け、居眠りをすれば連帯責任で「シャープペンシルの芯でつつかれたこともあった」と笑う。「今はそれぞれ全国各地に散らばっている」という修行仲間は、苦楽を共にした同志として、現在も定期的に集まっている。
○…住職に就任したのは40歳の時。父親である先代が病で倒れたことがきっかけだった。「また来たいと思ってもらえる寺づくり」を目指し、参拝客とのコミュニケーションを大切にしている。タイミングが合えば飲み物を出したり、大黒尊天が見られるように本堂を案内することもある。「お寺は笑うところ」だと考えているため、冗談を交えて会話することも心掛けている。「一見さんにも檀家さんにも、今を生き生きと過ごしてほしい」と願う。
○…7月4日から始まる「湘南ひらつか七夕まつり」には、子どもの頃から毎年遊びに行っている。メイン会場近くにある同寺には「七夕音頭」が響き渡るという。「飾りを見て、屋台を楽しみ、飲食店で一杯飲むのが恒例」とほほ笑む。3人の子どもたちも同まつりが大好きで、今年は露店が増えることに喜んでいる。家族みんなで楽しむ七夕まつりは、かけがえのない存在だ。
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