藤沢版【4月3日(金)号】
夜空に浮かぶ約180個のランタン

藤沢市民会館 57年の歴史に一旦の幕 光の粒舞い「ありがとう」

 藤沢の文化・芸術拠点として57年にわたって親しまれてきた藤沢市民会館が、その歴史に一旦の幕を閉じた。今後は老朽化に伴う建て替え工事が行われ、市は2031年4月の供用開始を目指し、近隣公共施設の機能を集約する再整備計画を進めていく。休館を惜しむ声が広がる中、先月28、29日にはフィナーレを飾る熱狂的かつ幻想的なイベントが館内外で開かれた。

 イベントは、市と市民団体の湘南音鳴倶楽部、藤沢の文化芸術を考える会が企画した。大ホールでは舞台裏の自由見学を行った他、静かな別れではなく、エネルギー全開で文化・芸術の灯を未来へつなごうと、小ホールではロックバンド「怒髪天」がライブに出演。力強いロックのサウンドが鳴り響いた。

 屋外では、元プリンセスプリンセスの富田京子さんが名曲『世界でいちばん熱い夏』を太鼓で叩き、やぐらを囲んだ参加者が盆踊りをした。

 興奮が冷めやらぬ中、イベント最後の企画はランタンの打ち上げだった。来館者は会館への感謝を書いたそれを手に、午後6時のカウントダウンとともに一斉に放った。約180個の光は、ゆっくりと藤沢の夜空へと昇っていった。「ありがとう」。そんな声を乗せた光の粒が、役目を終えた建物を優しく照らし出し、集まった人からは惜しみない拍手と歓声が沸き起こった。

 市民会館と同い年という片瀬在住の女性は「成人式に、コンサートに、同窓会に思い出はたくさんある」、羽鳥在住の大学2年、高校2年の姉妹は「市民ミュージカルに出演した。稽古は大変だったけれど、人生の糧になった。みなとみらいに負けないくらいのホールになってほしい」とそれぞれ語った。

 これまで会館の運営に尽力してきた齊藤雅子館長は「市民会館に携わった人々が思い出と対話しながらお別れできる記憶に残るラストだった」と感慨深げに話した。

タイワンリス(藤沢市提供)

タイワンリス 市内で過去最多の出没 相談・捕獲件数が大幅上昇

 特定外来生物のクリハラリス(通称・タイワンリス)に関する藤沢市内の相談、捕獲件数がともに過去最多となっている。相談は市内ほぼ全地区から寄せられ、市は引き続き捕獲、駆除に力を入れている。

 市環境保全課に寄せられたタイワンリスの2025年度の相談件数は、昨年12月時点で187件となり、24年度総数78件から約2・4倍の増加となった。捕獲件数も今年2月末で289件と、前年度総計156件から約1・9倍に増えている。

 タイワンリスは、腹部に栗色の毛が生えたリス。生態系への悪影響や生活被害防止の観点から国の特定外来生物に指定されており、飼育や放出、運搬などが禁止されている。

 神奈川県は効果的な防除に向け24年3月に「防除実施計画」を策定。藤沢市は同計画内で「分布拡大区域」に区分され、住民の通報に応じた防除の必要性が示された。

 市は捕獲件数増の要因の一つとして、計画策定後に設置された檻の数の増加を挙げている。市では現在、緑地での捕獲の他、被害相談のあった市民への檻の貸し出しなどを行っている。捕獲件数は檻の総数の他に、農家が独自で捕獲した数も含まれている。

 被害相談件数増について、被害を確認した地域が以前より北上したことが要因の一つとして挙げられる。同課の担当者は「市内のほとんどの地区で目撃されている。生息地が東海道線をまたいだことは確実ではないか」と警戒感を強めている。

「餌付けしないで」

 相談には「庭の果物や木が食べられた」「家庭菜園が荒らされた」などの声が多く寄せられている。

 昼行性のため目撃しやすく愛らしい見た目が特徴的だが、「見かけても餌付けなどは行わないでほしい」と同課担当者。被害があった場合の相談を引き続き受け付ける。檻の貸し出しは、年度につき1回(1カ月間・延長3カ月)。市は「捕獲しなければどんどん増えていく。今後も取り組んでいく」としている。

 タイワンリスに関する相談は、市環境保全課【電話】0466・50・3519まで。

和太鼓イベント「太鼓春まつり」の藤沢開催に尽力した 菊地 真理さん 稲荷在住


マイペースに、けれど熱く

 ○…ハッ、ドン、カッ――。腹の底から震えるような勇壮な音が響く。和太鼓チーム「湘南美晴太鼓」の代表、また日本太鼓協会公認指導員会東日本支部の一員としても奔走。前例のない大規模なイベント開催に難色を示す市の担当者に、「周辺のあいさつは私たちが責任を持って回ります」と粘り強く交渉し、行政の首を縦に振らせた。「太鼓は一人じゃできない。皆と体を動かし、音を合わせ、ストレスも発散できる」。気心の知れた6人のメンバーと息の合った演奏を披露する。

 ○…神戸出身。大学卒業後はマンションデベロッパーとして、不動産業に従事した。夫の転勤で、20年以上前に藤沢へ移住。子育てに追われていた頃に「ママ友」から大庭の太鼓サークルに誘われた。高校時代にブラスバンド部で打楽器を担当していた自身のハートに、かつての情熱が再燃。「最初は子どもと共に楽しめれば良いと思っていた。でも、爽快感にすっかり魅了されて」。テレビで見たプロ集団への憧れも手伝い、気づけば生活の中心には太鼓が据えられていた。

 ○…「もっと地域に根ざした活動を」と伝統のある団体を卒業後、2018年に有志で湘南美晴太鼓を立ち上げた。20万円を投じ、太鼓をそろえるなどゼロからのスタートだった。現在は高齢者施設などで、太鼓の魅力を届けている。「寝たきりの人がバチを握って叩こうとした瞬間、表情がパッと明るくなった。そんな反応は、私たちが叩き続ける原動力」

 ○…更年期や介護などの悩みを抱えながらも、「お互い無理せず全力で」をモットーに活動する。「誰にどう思われようと、マイペースでパフォーマンスする」。”太鼓愛”を語る瞳は力強く、にぎわいに包まれた藤沢を見据えていた。

ふわり春の足音

 市内の桜が開花し始めた。辻堂太平台の長久保公園では、園内のソメイヨシノやオオシマザクラが広場を彩っている。担当者によると、開花状況は先月末時点で5分咲き程度。今週末には見頃を迎え、今月中旬まで楽しめるという。

 園内では菜の花も色づき、先月30日には、春から新入学と新入園を控えた兄妹が菜の花と桜を背景に記念撮影をしていた=写真。

献血協力者(過去のキャンペーン)

「献血にご協力を」 大相撲藤沢場所キャンペーン

 今月行われる「第31回大相撲藤沢場所」にちなんだ献血キャンペーンが、先月9日から始まった。勧進元を務める最上重夫さんは「命を救う献血。一人でも多くの人に参加してほしい」と協力を呼びかけている。

 献血は2カ所で実施。4月8日(水)まではクロスウェーブ湘南藤沢献血ルーム(南藤沢21の8)、4月11日(土)の同場所開催日には秋葉台文化体育館(遠藤2000の1)で、献血バス7台が用意される。受け付けは午前9時から午後2時30分まで。

 20回目の節目を迎えた昨年の献血キャンペーンには、949人が参加。一升瓶168本分に相当する30万3400ミリリットルの血液が集まった。

 神奈川県赤十字血液センターによると、血液製剤は人口的に作ることも長期保存することもできず、県内では輸血を必要とする患者に血液を届けるには、毎日約950人分の献血が必要という。

 申し込み・問い合わせは同センター【フリーダイヤル】0120・80・9995、または同場所実行委員会【電話】0466・81・7886。

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「災害廃棄物」8市で相互支援 円滑な処理へ協定締結

 藤沢市は先月24日、台風や大雨などの風水害で発生する「災害廃棄物」の迅速な処理に向け、横浜、川崎、横須賀、鎌倉、逗子、大和、町田の近隣7市と相互支援協定を締結した。被害が局地的になりやすい風水害の特性を踏まえ、市単独での対応が困難な場合に、圏域全体の行政リソースを結集し、迅速な復旧を目指す体制を整えた。

 行政サービスの向上や持続可能な成長を目指し、2011年から継続されている「8市連携市長会議」の取り組みの一環。24年7月に実施された同会議での合意に基づき、広域連携の検討が進められてきた。

 協定では、強風や大雨、高潮、波浪による災害を「風水害」と定義。被災自治体が支援を求めた場合や支援・受援自治体が協議の上で必要と認めた場合に、災害廃棄物の処理作業などを相互支援すること、費用負担は自治体間で個別に調整・設定すること、発災時のみならず、平時から情報共有や研修、定期的な訓練を実施することなどが盛り込まれた。

 これまで市は発災時、平時と同様にリサイクルプラザ藤沢や北部環境事業所などの市内施設で処理を行う方針を取っていた。市環境総務課によると、他市へ支援を要請する具体的な数値基準は設けていないが、市内施設のみでは対応しきれないと判断した場合に協定に基づいて支援を依頼するという。

 担当者は「片付けごみが出ると、通常の体制では処理が難しい。近隣市で相互支援することでより実効的かつ迅速な対応ができれば」と話した。

耐震性防火水槽は御幣下公園の地下に設置されている

村岡に耐震性防火水槽 市の「安全で安心なまち」事業

 村岡地区の御幣下公園(弥勒寺4の20の4)地下にこのほど、耐震性防火水槽が整備された。藤沢市の2025年度当初予算案で主な施策として示された「安全で安心なまちをつくる」事業の一つに挙げられていた。

 消防活動に必要となる防火水槽だが、震災発生時の断水によって消火栓が使用できなくなる際、火災被害に対応するため耐震化が進められている。藤沢市警防課所管の耐震性防火水槽は、今年1月末時点で438基が整備されている。大規模火災が発生した場合に、延焼の恐れがある地域などには、火災被害を最小限に抑えるため整備が求められている。

 今回施工を担当したのは、(株)水村工務店(石川/神崎勝年代表)。整備された防火水槽は、貯水量が60tと他の貯水槽と比べて多くの水を貯めることができる。また、地上部分の遊具なども改装された。

 市担当者は「今後も大規模地震発生時に備えた消防水利の確保のため、耐震性防火水槽の設置及び耐震性を有しない防火水槽の改修を進めていく」としている。

大庭祭囃子 「伝統を継承する義務がある」  復活から50年に向けて連盟発足も

 大庭神社(稲荷)の境内に、華やかな太鼓と笛の音が鳴り響いた。演奏したのは、大庭東町太鼓保存会(野口邦彦会長・68)と台谷太鼓保存会(田中寿明会長・47)のメンバー。先月28日、互いに祭囃子を披露し合いながら交流を図った。

 大庭地区では、稲刈り前の時季に五穀豊穣を祈願する祭りが例年開かれ、江戸時代から残る祭囃子の演奏を地元の太鼓保存会が担っている。かつて8町16郷それぞれの団体が祭り前夜の宵宮に合わせ、太鼓の叩き合いをしたという歴史もある。演奏は1951年を最後に途絶えていたが、地元有志の呼びかけで79年に復活。しかし湘南ライフタウンなど西部開発などにより、その活動は各地でバラバラに行われるように。

 再び祭囃子の魅力を多くの人に知ってもらい、まちのにぎわいを取り戻そうと、同社の氏子から選ばれた責任役員3人が立ち上がり、ここ数年は隣接する引地川親水公園(大庭)の桜の開花時季にも披露。責任役員の一人、飯島勝利さん(56)によると、祭囃子の復活から50周年を迎える2029年までに、「湘南大庭太鼓連盟」(仮称)として市指定文化財の登録も目指している。

 「やりたいという子がいる限り、大人は伝統文化を継承し続ける義務がある」と野口会長。この日の夜には桜のライトアップも行われた。

トロフィーを授与された佐藤さん(左)

アロマセラピーが国際的評価 辻堂・湘南ホスピタル

 臨床アロマセラピー研究へのサポート活動を行う非営利団体「ガットフォセ財団」(仏)が授与する2025年ルネ=モーリス・ガットフォセ国際賞に、医療法人長谷川会湘南ホスピタル(辻堂)薬剤科の佐藤玲子さんが選ばれ、先月24日に授賞式が行われた。

 同院では、高齢者やがん患者の皮膚の乾燥・かゆみ、精神的不安、終末期の苦しさ軽減などにアロマオイル(植物の天然精油)を使用したケアを24年間行ってきた。こうした長年の取り組みが評価され、国内初の受賞となった。

 佐藤さんは「国際的に評価をいただけたことは院長はじめスタッフ、患者さまや技家族のご理解のおかげ。これからも安全な製品の活用を行っていけたら」と話した。

相澤会長(左から4番目)と浅田署長(同3番目)と受賞者ら

詐欺防ぐ市民の知恵 一堂に 藤沢暴追協が大会

 藤沢暴力追放推進協議会(相澤光春会長)主催の「暴力追放藤沢市民総ぐるみ大会」が先月22日、ミナパークで開催された。当日は特殊詐欺防止に効果的とされる防犯用電話自動応答録音機の配布に合わせ、約100人の応募者のうち約60人が来場。暴力団排除や特殊詐欺撲滅への決意を新たにした。

 同協議会は暴力団排除や振り込め詐欺といった特殊詐欺撲滅を掲げて活動する団体。今大会に先駆けて市民らから「特殊詐欺防止アイデア」を募集すると、幅広い年代から川柳や家庭での防犯行動など多数の案が寄せられた。アイデアの表彰や披露も実施され、相澤会長は「今後の防犯活動に生かしていきたい」と話した。寄せられたアイデアは藤沢警察署の浅田二郎署長に手渡された。

 また同協議会では、活動を共に推進する会員を募集している。年会費は団体・企業・公人が1口1万円、個人会員が1口3千円。会員特典として、防犯カメラの設置費用の支援や警察幹部が参加する総会での意見交換、暴力団排除ステッカーの配布などがある。

 詳細は事務局【電話】0466・27・8888。

感謝状を手にする3事業所の責任者と鈴木市長

広がれ、障害者雇用の輪 3事業所へ市から感謝状

 障害者雇用に積極的な事業者を称え、感謝状を授与する式典が先月24日、藤沢市役所で行われた。市内から3事業所が出席し、鈴木恒夫市長から感謝状を受け取った。

 障害者雇用は、障害者雇用推進法で事業者に雇用義務が定められている。しかしハローワーク藤沢管内では、民間企業の法定雇用率2・5%を達成している企業は、昨年6月時点で432社中170社(達成率39・4%)と全体の半分を下回っている状況。また、今年7月から法定雇用率が2・7%に引き上げられるなど、障害者の受け皿確保は喫緊の課題だ。

 NPO法人藤沢介護ホーム(南藤沢)では配膳や洗浄、簡単な介護業務、学習塾の株式会社ステップ(藤沢)では事務補助業務、病院や介護老人保健施設などを運営する医療法人社団清心会(小塚)では清掃業務などに障害者が従事しているという。鈴木市長は「障害のある人の働く権利、生きがいづくりに貢献してもらい、ありがたい」と感謝を述べた。

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市内銭湯で入浴デー ふれあい事業の一環

 藤沢市内2つの銭湯、栄湯湘南館と富士見湯で、高齢者とその家族を対象とした「シニア&ファミリー入浴デー」が実施されている。

 2010年度から続く藤沢市ふれあい入浴事業の一環。対象となるのは藤沢市民で、65歳以上の高齢者、または高齢者と同一住所に居住する家族。家族の範囲は親子、夫婦、兄弟などで、中学生以上の人が1人以上含まれていることが条件となる。

 実施日は毎週月・水・金・土・日の週5日間。利用の際は身分証の提示を求められる場合がある他、対象年齢や自己負担金など、事業内容が変更される可能性がある。入浴料金は1人あたり320円、小学生は50円、未就学児は30円に設定されている。

 栄湯湘南館は毎週火曜、富士見湯は毎週木曜が定休日。

 事業に関する問い合わせは、栄湯湘南館【電話】0466・81・2967、または富士見湯【電話】0466・23・4656。電話による問い合わせは午前10時以降に受け付け。

春は「太鼓の季節」 12日、神台公園でまつり

 関東を拠点に活動する14の太鼓団体が集結し、その腕前を披露する催し「太鼓春まつり」が12日(日)、辻堂駅北口の神台公園(シークロス公園)で開かれる。

 (一財)日本太鼓協会公認指導員会東日本支部の主催で昨春、神奈川県内で初めて行われるはずだったが、降雨で中止を余儀なくされた。実質今年が初開催で、県内から7団体が出演する。

 湘南エリアからは湘南大庭市民センターで練習を重ねる「湘南美晴太鼓」(菊地真理代表=人物風土記で紹介)、市観光協会によるまちのPRの一環で発足後、数々の舞台を踏んできた「太鼓集団ふじ」、西富に鎮座する遊行寺に隣接する男子校で、昨年活動を開始した「藤嶺学園藤沢和太鼓同好会」、同校の教員で生徒を指導する酒井裕基さんらによる「湘南太鼓研究会えの」の4団体が熱いパフォーマンスを披露する。

 開演は午前10時から。合同演奏『路〜みち』で幕を開け、前半7団体が演奏、午後0時30分からは太鼓体験会、1時から合同演奏『山呼』、残りの7団体が演奏、3時30分には団体紹介とともにフィナーレを飾る。

 観覧無料。雨天中止。

 詳細は(一財)日本太鼓協会のInstagram(@japan_taiko_association)から。

音楽情報 ゴダイゴ秦野公演 チケット好評発売中

 世代を超え幅広いファンを持つ日本を代表する音楽グループ「ゴダイゴ」=写真。デビュー50周年の記念ツアーが神奈川県秦野市から始まる。

 公演日は5月10日(日)。開演は午後3時(開場2時)。会場はクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市平沢82)。全席指定8800円(当日券9300円)。チケットはホール窓口のほか、チケットぴあ(Pコード318―041)でも購入可。

 詳細は【電話】0463・81・1211(同ホールゴダイゴ公演事務局)へ。毎週火曜休館。

手を振るロボット(左)とミロさん(右)、それを見守るチームメンバーたち(中央)

人型ロボット、動き出す 共生社会へ向けアイデア発表

 「ロボットと生きる未来をデザインするハッカソン」が先月28日、ロボリンク(藤沢)で開催され、参加者はヒューマノイドロボットをプログラミングで動かし共生へのアイデアなどを競った。

 ロボット業界に特化したコミュニティーを手がけるRobotMateHub(CEO・山本力弥さん)が主催。山本さんは「ロボットが人間社会で活躍する中で、技術の発展だけでなく、人とロボットがどのように共生していくかを具体的に考えることが必要」と開催目的を話す。

 学生やエンジニアなど約25人が参加。運営により5チームに分けられ、AIを駆使しながら一日で発表資料やプログラミングを完成させた。出迎えて茶を出すロボットや声色で疲れを判定するロボット、対象の高さで子どもか大人かを判断し、人に合わせた高さで手を振るロボットなど各チームが考える多様なロボットとの共生が見られた。

 参加者の一人で学生のヴァグレ ミロ 大河さん(19)は「満足する発表ができた。ロボットが国内でより浸透してくれたら」と語った。

 今回使用されたのは「Unitree G1」という身長約127cm・体重約35kgの小型ヒューマノイドロボット。23以上の関節を持ち、ダンスなど多彩な動きができるのが特徴で、教育や研究開発に適しており、世界中で注目されている。

ハムスターに、ハリネズミに ミナパークで小動物の祭典

 小動物の展示即売会「ぴーず」が5日(日)、藤沢商工会館ミナパーク(藤沢607の1)6階多目的ホールで開かれる。ハムスターやうさぎ、ハリネズミ、フェレット、デグー、モルモット、シマリス、ミーアキャットなどがずらり。獣医師や専門家、メーカーなどと連携し、個体の性格や飼い方といった正しい知識を得ながら、新しい「家族」と出会える催しだ。

 実行委員長を務める鎌倉市在住の鶴羽淳さんは過去に、トカゲなどエキゾチックアニマルの展示販売会に携わった。同じ会場にいた小鳥を見た来場者から「萎縮してかわいそう」という声があったことを機に、小鳥だけの企画を立てることに。「とりっぷ」と銘打ったイベントは人気を博し、その兄弟イベントとしてぴーずを初開催する。

 小動物を飼ったことのない初心者も安心して触れられ、学び、出会える場を提供。小動物をモチーフとしたハンドメイド雑貨やアート、クラフト作品も並び、「飼えないけれど好き」という人でも楽しめる内容だ。

 午前11時〜午後5時。入場料は大人1千円、高校生・大学生500円、中学生以下無料。

 詳細は公式サイト(https://peas-animal.com/)から。問い合わせは実行委のメール(info@peas-animal.com)。

江ノ電「えのん」

鉄道キャラを推しまくれ 神奈川12社局が激突 

 県内の鉄道網でにぎわいもたらすキャラクターたちがデジタルスタンプの獲得数を競い合う「推しまくれ!神奈川県の鉄道キャラクターエキタグ選挙2026」が開催中だ。12社局が一堂に会した初の試み。来春行われる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)を前に、JRグループと県、横浜市で共同実施する観光コンテンツ「神奈川・横浜デスティネーションキャンペーン プレキャンペーン」の目玉企画として注目を集めている。

 選挙は、スマートフォンアプリ「エキタグ」を活用したデジタルスタンプラリー形式で行われている。参加者は4つのエリアの対象駅に設置されたNFC(近距離無線通信)のタグに端末をかざすことで、キャラクターのデジタルスタンプを獲得でき、投票にもなる仕組み。取得回数が最多となったキャラクターを「エリアいち推し鉄キャラ」として選出する。

 総勢45種類のキャラクターがエントリー。藤沢市からは江ノ島電鉄の「えのん」が参戦した。語尾に「だのん♪」をつける愛らしいキャラクターで、湘南エリアの票を固めたいところだ。

 投票は1キャラクターにつき1日1回まで可。期間中であれば、毎日応援を積み重ねられる。全てのスタンプを制覇した「フルコンプリート賞」や各エリアの「エリアいち推し鉄キャラ」をあしらった「限定デジタルフォトフレーム」など、参加者への特典も用意。「推しキャラ」を上位に押し上げようと、沿線住民や鉄道ファンの熱い戦いが予想される。

 開催期間は6月30日(火)まで。

委嘱状を手にする奥山さん(左)と永村会長

お口の健康大使に奥山佳恵さん 藤沢市歯科医師会80周年で

 藤沢市在住の俳優・タレントの奥山佳恵さんが先月31日、「藤沢お口の健康大使」に就任した。藤沢市歯科医師会(永村宗護会長)の創立80周年を記念した事業の一環。同日の理事会で就任式が行われた。

 いつも素敵な笑顔ができるよう、普段から口の健康に気を使っているという奥山さん。就任あいさつでは「これまでの歴史の中でタレントが大使になるのは初めてと聞いた。記念すべき年にこのような大役を仰せつかりうれしい。市民の皆さんのお口が健康になるよう頑張りたい。1年間、私らしく楽しくやっていけたら」と笑顔で話した。奥山さんには同会から委嘱状に加え、同会のバッチと名刺が贈呈された。

 奥山さんに委嘱状を手渡した永村会長は「持ち前の明るさで市民の皆さんにお口の健康をアピールしてもらえたら」と期待を込めた。

 奥山さんは6月7日(日)、藤沢駅北口サンパール広場で同会のイベントに登壇する予定。

自分なりの解釈を真剣に書きこむ参加児童

物語で学ぶルールの解釈 県司法書士会が親子法律教室

 社会生活を営む上で守らなければならない法律やルールについて紙芝居を通じて学ぶ「親子法律教室 解釈のちから」が先月22日に、藤沢商工会館ミナパークで開かれた。

 県司法書士会の主催。法教育の一環として、「きまり」の解釈の仕方や、その背景について考えるために企画された。

 参加親子らは「評判の良い村長が突然『この橋、馬は渡るべからず』という立て札を設置した」という物語を聞き、その良し悪しについて考えた。親子で正反対の意見もあれば、子どもの意見を聞いて考え方が変わる様子も見られた。

 同会会長の坂根隆志さんは「ルールがどうしてあるのかをこれからも考えてほしい」との思いを口にした。

 自身も司法書士で、小学2年生の息子・光佑さんと一緒に参加した木村光太朗さんは「いろいろな考え方や、息子の持つ視点などを見ることができた」と話した。

寄贈品と感謝状を手にする相原会長(左)と鈴木市長

交通安全、親子で学んで 藤沢法人会が市に教材寄贈

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町の事業者約3200社が加入する(公社)藤沢法人会(相原厚志会長)は先月25日、交通安全教育DVDとふじキュン♡反射ホルダーを藤沢市に寄贈した。市からは感謝状が贈られた。

 同日の寄贈式で相原会長は「4月から自転車使用の法規が改正される。交通事故は起こした方も起こされた方も影響が大きい。親子で交通安全の意識を向上してもらい、一つでも事故を減らせたら」と願いを込めた。

 寄贈されたのは、歩行ルールや危険な自転車の取り締まり強化に関するDVD2本とヘルメット着用啓発用の反射ホルダー約650個。交通安全教室や各地区のイベントで活用される予定。

 鈴木恒夫市長は「いつも市民の安全安心のため寄贈いただき、ありがたい」と話した。

エリアが分けられた藤沢駅北口喫煙所=1日撮影

藤沢駅北口 喫煙所の再整備完了 加熱式と紙巻きをエリア分け

 再整備のため閉鎖していた藤沢駅北口喫煙所がリニューアルを終え、2月24日から供用を開始した。新しい喫煙所は、フィリップモリスジャパン合同会社からの寄贈により、加熱式たばこと紙巻きたばこのエリアを分け、パーテーションで区切る方式に変更された。

 同喫煙所には、以前から受動喫煙対策など喫煙環境の改善を求める声が市民から寄せられていた。市は同社からの寄贈の申し出を受け、昨年1月に環境美化や喫煙環境の整備、マナー啓発などを盛り込んだ協定を締結。年度内に仕切り壁のみのパーテーション型と天井がついたコンテナ型を合わせたハイブリット型喫煙所へ刷新する計画を進めていた。

 昨年9月から工事のため喫煙所が閉鎖されたが、設置場所に当たる地下道階段斜路部分の鉄筋量が当初の想定に満たなかったとして、コンテナ型喫煙所の設置を断念。11月から作業が中断され、閉鎖が続いていた。

今月のイベントチラシ

「湘南チャーカルPJ」が始動 海と農の地産マルシェ、今月から

 地域循環の新たな形を構築する「湘南チャーカルプロジェクト」が、今月からスタートする。実行委員長は、江の島海水浴場協同組合の栗原義忠理事長。地産地消とSDGs、被災地への復興支援の3本柱をコンセプトに掲げ、その第一弾として新江ノ島水族館横のクラゲ広場で「海と農の地産マルシェ」と銘打った催しを開催する。

 プロジェクト名にある「チャーカル」は、未来(Future)と地域(Local)を組み合わせた造語で、年間を通じて活動。あまり知られていない県内産の海産物や農産物を紹介、消費を促す他、SDGs目標「働きがいも経済成長も」「人や国の不平等をなくそう」「つくる責任つかう責任」を重点に据え、また東日本大震災から15年、能登半島地震から2年が経ち、「インフラが整った今だからこそ被災地支援に取り組みたい」という。

 出店者は、実行委が声をかけたプロに限られる。「めぐみ農園」(伊勢原市)や「湘南ファーム」(秦野市)といった農業者に加え、パン販売やワークショップ、キッチンカーなど、現時点で多岐にわたる出店者が決定している。

 主なスケジュールは、4月11日(土)、12日(日)、5月5日(火)、6日(水)、7月と8月は2日ずつ、10月31日(土)はハロウィーンイベント、12月12日(土)、13日(日)はクリスマスマーケットを予定。時間は各日午前8時から始まり、野菜販売が11時、飲食販売が午後2時まで。

 問い合わせは実行委事務局のメール(2000with0320@gmail.com)。

レーンに立つ杉山選手

江の島ボウルが拠点・杉山くるみ選手 春高ボウリングで初優勝 「立ち位置」「ボール選び」を細かく判断

 全国高校ボウリング選手権大会(春高ボウリング)・沖縄大会が先月14日と15日に開催され、市内を拠点に活動する杉山くるみ選手(16・アマカスジュニアアカデミー江の島クラブ所属)が個人の部・個人総合の部で初優勝を果たした。有力視された中での試合だったが、「プレッシャーより自分が楽しんでできるかが重要だった」と話す。

 個人の部は1〜6ゲーム、個人総合の部は1〜15ゲームで行われる同大会。初出場ながら3ゲームから最終15ゲームまで首位を保ち、優勝を飾った。試合全体の好調について「レーンと選ぶボールの相性が良かった」と振り返る。

 ボウリングはボールの選び方やレーンのオイルの量、投げた際の着地点、数センチ単位の立ち位置までを考慮する競技。今回使用したボールの動きは「なめらかだった」とし、「普段なら倒れない端のピンまで倒せる場面が多かった」と語る。また、投球ごとのコンディション変化が少ない左片手投げであることも、当日の条件に適していたという。

 個人総合の部では2位と100スコア以上差をつけたが、個人の部では他選手に僅差まで迫られた。終盤で「ボールチェンジで判断を誤った」と悔しさをにじませる。

 今後の課題にスペアを安定して獲ることを掲げ、「経験を積むしかない」と意気込む。

 普段は江の島ボウリングセンター(片瀬海岸)で、週2〜3日ほど放課後の午後5時から8時まで練習に励む。「メンタルが重要。自分のことを信用できるように練習をしていく」と投球を繰り返す。

 小学4年から始めたボウリングの魅力は「ストライクを決めた時の爽快感」。連覇や他の大会での優勝の他、大学での活動やプロ入りも視野に入れている。

熱戦へ士気を高める選手たち(同チーム提供)

片瀬拠点ビーチサッカー 初出場で全国4位 チームの強み 存分に発揮

 ビーチサッカーアカデミー「Clube Shonan Areia」(山内勝博代表兼監督)に所属する児童のチームが先月20日、愛知県・碧南緑地ビーチコートで行われた「Beach Soccer U―12フェスティバル」に初出場し、全国4位という好成績を収めた。

 昨年末に行われた関東大会で優勝し全国への出場権を得た同チーム。持ち前の「超攻撃型スタイル」で予選のグループリーグを3戦全勝で突破した。決勝トーナメントの準決勝では4点リードするも、残り数秒で相手選手のフィジカルに押され敗退した。キャプテンの山内利仁さんは6試合で15点を獲得し、得点ランキング2位に輝いた。

 山内監督は「チームの良さを押し出し魅力的なビーチサッカーを披露できた」と振り返り、また選手たちに向けては「日本一を目指した過程は財産。来年の優勝に向けてこれからの1年が楽しみ」とエールを送った。

表彰状を手にする松永さん

天神小6年松永さん 自作ロボで全国2位 調整重ね安定の走り実現

 天神小学校6年生の松永拓馬さんが先月28日、29日に愛知県で開催されたロボットの全国大会「ロボカップジュニア2026」のレスキューメイズエントリ競技に出場し、中学生もいる中で2位を勝ち取った。今大会のために初めてロボットを自作し、昨年11月の地方予選、今年1月の関東大会を突破。関東代表の一人として臨んだ全国大会での快挙に「順位を気にせず1走でもうまくいけばと思っていたけれど、結果が出てうれしい」と笑みを浮かべた。

 松永さんが出場したレスキュー競技は、災害現場を模したコースで自律走行ロボットを動かし、障害物回避や要救助者の識別などの課題をこなす種目。事前にコースが明かされないため、現場の状況を自動判断する仕組みづくりが求められる。

 小学2年生から母親の勧めでレゴ教室に通い始め、3年生からプログラミングの学習にも取り組んでいた松永さん。5年生になると、大会出場を目指しロボット制作を開始した。ロボットはレゴのパーツをベースに、ハブと呼ばれるコンピューター、色や物体との距離を測定するセンサーなどを組み合わせた。走行中に歯車が外れるといったトラブルに見舞われるたびに改良を施し、走行の安定性を高めた。進行方向の壁にタイヤが接触するのを防ぐため、自宅にあったミニ四駆を参考に、バンパーを装着するなど試行錯誤を重ねた。

 大会では2日間で計3回の走行が行われた。初日の第1走行では走行順が1番だったため緊張したというが、審判の判定ミスによる再走行となり、かえってリラックスできたという。その後は安定した得点を積み上げたことで「大きな失敗がなければ大丈夫」と確信。難易度が上がった最終日のコースにも安定した走行を見せ、見事表彰台入りを果たした。

 「作りたい動きのプログラムを考えている時や、それが実現した時が楽しい」とロボット制作の魅力を話す松永さん。将来については「具体的な目標はまだ決まっていないけれど、これからもロボットは必要とされるはず。今回の経験を今後に役立てたい」と先を見据えた。

白熱したプレーを展開した選手

世代超え心つなぐ サッカーフェスで女子交流

 「藤沢女子サッカーフェスティバル」が先月28日、秋葉台球技場で開催された。藤沢市サッカー協会の主催で、昨年に続く2回目。市内の女子サッカーチームに所属する小学5年から高校生まで100人以上が参加し、世代間の垣根を越えてプレーを楽しんだ。

 「ボールを、言葉を、心をつなぐサッカーを希求する」を合言葉に、女子サッカーの普及と発展を目指した催し。参加選手は8チームに分かれ、総当たり戦の後、順位別決勝戦を実施した。また公益財団法人日本サッカー協会(JFA)が掲げるビジョン「サッカーを女性の身近なスポーツにする」をテーマにしたグループワークも行い、休憩中には「もぐもぐタイム」と称してお菓子を食べながら交流。子どもたちは次第に打ち解け、ピッチの上で大きな声も出るようになった。

 市サッカー協会女子委員会の理事、富井一樹さんは「女子サッカーというと皆、なでしこジャパンといったトップ層を見がち。まずはボールに触るところから始めるなどライト層を厚くし、いずれは生涯スポーツにできれば」と展望を語った。

 参加チームは、高校が湘南台・藤沢西・慶應湘南藤沢、中学校が湘洋・慶應湘南藤沢、小学校が新林レディース、大庭レディース、鵠沼ガールズ、FC 湘南辻堂なでしこ、FC NADESHIKO。

紙芝居作り親子で挑戦 18日、参加募集

 一般社団法人藤沢青年会議所(菊地陽輔理事長)は18日(土)、オリジナル紙芝居を作る親子向けワークショップを藤沢YMCA(鵠沼石上1の13の7)で開く。

 「親子でつくる私たちの物語〜ことばにできなかった気持ちが絵になる日〜」と題し、親子で思い出や気持ちを絵で表現。最後に完成した紙芝居を発表する。

 親子が相互理解を深め、共に成長する喜びを体験することで、つながりを育むことが目的。NPO法人紙芝居Projectも協力する。担当者は「お子さま”らしさ”や成長をそっと感じられる特別な2時間」と呼びかけている。

 各回16組。予約制で、応募多数の場合は抽選。午前10時〜正午/午後1時〜3時の2部制。参加無料。参加者には、紙芝居キットが贈られる。

 申し込みは藤沢JCのInstagram内にある二次元コードから。

「西郷どん」とは何者か 講座の参加者募集

 善行雑学大学の第323回目の講座が19日(日)、善行市民センター3階のバイオクロマトホールで開かれる。テーマは「西郷隆盛再入門〜作家たちを魅了する『その生涯と謎』」。講師は編集者の三重博一氏が務める。

 薩摩の下級武士出身の西郷は、藩主・島津斉彬に引き立てられ、幕末政局で躍動。戊辰戦争にいたる流れに深く関与し、勝海舟との間で江戸無血開城を実現したことでも知られる。一方、教科書に「維新の三傑」と書かれるほどの立役者でありながら、維新後の後半生は西南戦争を引き起こした賊軍大将でもあった。国民に「西郷どん」と親しまれるも、人や時代によって評価は変わり続け、あらゆる小説や映像作品で描かれてきた。西郷は何者か。2027年の没後150周年を前に、再び光が当たる。

 午後2時〜4時。定員100人。参加費500円(会員無料)。参加希望者は同大のホームページ、またはメール(kataoka9@gmail.com)から申し込む。

 問い合わせは片岡さん【携帯電話】090・7251・3232。

福祉の壁に「穴」開けて 学生記者が伝えた成果発表

 学生記者が藤沢市内の福祉現場を取材し、その記事をウェブ上に発信するプロジェクト「ふじさわこたね」の成果発表会が先月29日、市社会福祉協議会で開かれた。昨夏から活動をスタートさせた学生たちが、自らの足で歩き、ペンでつづった”生みの苦しみ”と、そこで得た心の変化などを語った=写真。

 ウェブメディア「Ana Letter」を運営する市民団体「障がいのアナ」の主催。冒頭のあいさつで、小川優代表は「社会の壁に『穴』を開けたい。特別支援学校で働いていた頃、卒業していく子に『おめでとう』と言い切れない自分がいた。こうした現状を変えるため、福祉の情報を届けるコンテンツを立ち上げた」と団体名に込めた思いを明かした。

リアルな声、伝え

 その活動の一環としてふじさわこたねを開始。「大人が失ってしまいがちな素直な疑問やリアルな感想を届けてほしい」という小川代表の願いに応えるように、中高大生が半年間走り抜けた。

 発表会では、それぞれの視点で活動を振り返った。当初金髪だった佐藤晴さん(当時大学1年/小川代表が代読)は取材のマナーを学ぶ中で髪を染め直し、真摯に活動と向き合った。「事前準備こそが最重要。インタビュー前に情報を徹底的に調べることで、聞き出せる内容の深さが変わる」という深い気づきを得た。野元小暖さん(同高校3年)は児童クラブなどを取材。「他人の記事を読むことで新たな知見が広がり、これまで遠い存在だった福祉がぐっと身近になった」とし、「語彙力の不足に直面したのでもっと本を読み、手話など異なる言語も学んでみたい」と次のステップへ意欲を見せた。

 第2部では、地域メディアに携わる湘南経済新聞の編集長で(株)フジマニパブリッシング代表の三浦悠介さん、本紙タウンニュース藤沢編集長の磯谷拓がゲスト出演。学生たちの記事を高く評価した上で、ローカルメディアの価値を語る対談と学生の記事にフィードバックをする公開編集会議を行った。

 最後の第3部では、「学校と福祉、地域を学生がつなぐ仕組み」と題し、小川代表が今月から始動する新構想を発表した。「こたねパートナー」という仕組みを導入し、取材を受けた施設や団体同士が横につながる緩やかな交流の場を作っていくという。「福祉を福祉の世界だけで閉じ込めない。学生たちがハブとなり、地域全体が網目状につながることで、藤沢を『福祉に強いまち』にしていきたい」と話した。

講師の話に耳を傾ける生徒

「働くとは」GWで考える 翔陵高で職業講話授業

 藤沢翔陵高校(善行)で先月30日、地域の経営者らによる職業講話と生徒自身が考えるグループワークを掛け合わせた出前授業が行われた。新2年生の生徒19人と希望した保護者が参加した。

 講師を担当したのは、(株)キャリアドライブ(下土棚)の田村嘉規さんと(株)アイ・コンサルティング(湘南台)の谷川宏樹さん。前半にはそれぞれの仕事内容や今の仕事に就くまでの経験などの職業講話が行われ、後半にはグループワークとして生徒自身が疑問に思ったことなどを話し合い、講師に質問する時間が設けられた。

 「中高で学び、いま役立っていることは」、「人生で一番頑張った時期は」といった質問や「目標に対して何から取り組んだらいいか分からない時はどうしたらいいか」といった相談が寄せられ、生徒は自身の進路につながる学びを深めた。

 同校の早坂尚輝教諭は「年度末に良いまとめができた。今の年齢では想像がつかないかもしれないが、今日の経験を心に刻み、いつか行動で示してもらえたら」と振り返った。

旧近藤邸これからも【藤沢市民会館ありがとう】

 藤沢市民会館の利用者に馴染みの深い和洋折衷の近代建築「旧近藤邸」。国の登録有形文化財である同邸宅は、市民会館の休館とともに歴史に一区切りをつける。

 旧近藤邸は1925年に建築家・遠藤新(1889―1951)の設計の下、辻堂東海岸に建てられた。施主の近藤賢二氏の没後は老朽化し、一時は取り壊しが決定したが、保存を望む近隣住民や建築家らによる「旧近藤邸を守る会」の活動によって81年、会館前庭に移築された。7年間は結婚相談所として使用された他、募金による暖炉の保存が行われた。現在は一般開放されていた。

 建物は関東大震災による建物倒壊の経験から、当時先進的だった壁と面材で支えることで軽量化する「ツーバイフォー工法」が取り入れられている。また資材には、クリスチャンだった近藤氏の清貧思想を反映し、安価な米松などを使用。明治以前まで分けられていた和室と洋室をつなげ、家庭内の調和をもたらし、大正デモクラシーの影響下での生活の合理化への志向が見て取れる造りとなっている。

 今後については未定だが、同会は「前庭内での移転やカフェの併設など市民により多く利用される場所になるように考えていければ」と話す。

時折、会場の笑いを誘いながら講演を行う隈氏

市民と共に創る「種」(SEED) 隈研吾氏が語る藤沢の未来【藤沢市民会館ありがとう】

 世界的に活躍する建築家の隈研吾氏が3月7日、藤沢市民会館小ホールで講演を行った。市が進める再開発事業「OUR Project」への参画と新たな市民会館の設計に向けて熱弁。これからの公共建築に求められる「優しさ」「開かれた空間」「市民の活動」といった重要性を市民ら約480人に説いた。

 隈氏は冒頭、横浜育ちで、中高6年間を鎌倉の栄光学園で過ごしたことを明かした。当時はバスケットボール部に所属。秩父宮記念体育館で試合にたびたび出場し、「高校の時はボコボコにされた。神奈川のレベルの高さに打ちのめされた」と冗談を交えながら藤沢との深い縁を振り返った。

 かつて汗を流した場所の隣で、新プロジェクトに携わることに対し、「神様の思し召しのよう」と感慨深げだった。

芽吹く場に

 隈氏がこれまで手がけてきた公共建築の事例紹介もあった。

 市役所とアリーナを一体化させた新潟県長岡市の「アオーレ長岡」について触れ、市役所機能よりもNPOなどの「市民活動の場」を優先させた設計思想を説明。また、30年以上関わり続けている高知県檮原(ゆすはら)町では、木造の芝居小屋や裸足で過ごせる図書館などを取り上げ、地域の人々に愛され、人が集まる空間作りの重要性を強調した。

 藤沢市民会館の設計にあたり、隈氏は次のようなキーワードを掲げた。「低層化で周囲の圧迫感を抑え、まちに馴染む高さに設定」「機能を一箇所に固めるのではなく、多様な活動スペースを分散配置し、人々が自然と動き回る村のような構成」「建物自体を市民の活動が芽吹く種(SEED)の集合体と捉え、市民が主役となる場」「災害時には避難スペースとしても機能するよう、安全性の高い設計」――。

 最後に隈氏は「大きなホールを作るのではなく、あらゆる機能が市民に使われ、回遊性があるものにしたい」とし、今後はワークショップなどを通じ、市民の意見を積極的に取り入れ、藤沢らしい「優しくて、開かれた、柔らかい公共建築を共に創り上げていきたい」と締めくくった。

 その後、市職員と管理・運営予定者、基本設計者5人によるパネルトークもあった。

 設計面では、隈研吾建築都市設計事務所と安井建築設計事務所が共同で担当。藤沢のまち、海、そして公園の緑をつなぐ「種(SEED)の丘」をコンセプトとし、多様な活動が重なり合い、自然と人が集まる空間を提案した。

 運営面では、早期から管理・運営予定者が設計に関わる全国的にも稀な手法を採用しており、市民が「居場所・活動・発表」の場として愛着を持てるよう、ソフトとハードの両面から議論を重ねているという。

 パネリストは自身の原体験を振り返りながら、「偶然の出会いや知的好奇心が刺激される場が必要」とし、「藤沢というまちの魅力を最大限に生かし、誰もが挑戦でき、次世代を担う子どもたちが豊かな感性を育めるような市民のリビングルームとなる拠点を実現したい」と展望を語った。

レジェンド集結、奇跡の夜に感涙 フィナーレの節目に刻んだ旋律【藤沢市民会館ありがとう】

 これまでの歴史への感謝を込めた記念イベント「藤沢市民会館ありがとうフェスティバル 〜にじの彼方へ〜」が2月26日、大ホールで開かれた。パンクバンド「Hi―STANDARD」の元プロデューサー、小杉茂さんが代表を務める湘南音鳴倶楽部が企画運営。開館前から長蛇の列をなし、遠方は九州から足を運んだ人もいた。

 オープニングを飾ったのは、1996年から続く団体「ふじさわ市民ミュージカル」。カラフルな衣装を身にまとったメンバーが体全体を使って「Sunny`s Cooking Show!」など、歌と踊りを披露した。次は来年70周年を迎える新堀ギターのプロ奏者でつくる「新堀ギターオーケストラ」。青いはっぴを羽織り、北島三郎さんの『まつり』を演奏した。ふじさわ観光親善大使のつるの剛士さん率いるバンド「つるの剛士とシーキャンドルズ」の出番では、ファンが熱狂。つるのさんが『羞恥心』をアカペラで披露するサービスもあった。その後、一般公募で集まった子どもなど220人が舞台を埋め尽くし、童謡『にじ』を合唱。「TUBE」のベーシスト、角野秀行さん、元「PRINCESS PRINCESS」のドラマーで六会出身の富田京子さんの伴奏と共に元気いっぱい声を出す皆の姿に、会場は温かな空気に包まれた。また、シークレットゲストとして岸谷香さんも登場。岸谷さんから当時、富田さんの失恋をきっかけに作られたという名曲『M』の誕生秘話も飛び出した。スペシャルバンドによる生音に観客は総立ちで聴き入り、懐かしさの余韻に浸っていた。

 3世代で来館したという60代の女性は「もう一生見られない奇跡的な瞬間に立ち会えた。この場所に感謝」と感涙しながら会館を後にした。

基本設計の優先交渉権者に選ばれた共同体の提案イメージ(市提供)

複合施設の一体整備へ OUR Projectはソフト面重視【藤沢市民会館ありがとう】

 藤沢市は現在、老朽化した藤沢市民会館と、その周辺に点在する公共施設9カ所の機能を再編・統合する生活・文化拠点再整備事業「OUR Project」に取り組んでいる。建物の更新にとどまらず、民間のノウハウを設計段階から取り入れる管理・運営者先決め方式を採用。5年後の供用開始を目指している。

 市は2025年7月、管理・運営計画と基本設計の策定業務を委託する優先交渉権者を発表した。管理・運営計画は(株)JTBコミュニケーションデザイン(東京都港区)を代表企業とするグループ、基本計画は(株)安井建築設計事務所(大阪市)を代表企業とする共同体に決定した。

 およそ3・6ヘクタールのエリアを整備する計画で、市民会館や南市民図書館、青少年会館、市民活動推進センターなどの施設を一つに集約化する。複合施設の延床面積は約1万6千平方メートル。隣接する奥田公園や駐車場、登録有形文化財の旧近藤邸も一体的に整備。また、周辺の浸水リスク低減を目的とした内水浸水対策施設の設置も並行して進められる。

 建設費などは約198億円を見込んでおり、供用開始後の市の管理・運営支出は年間約6億円と試算している(23年度実績ベース)。

「箱物」にしない

 プロジェクト最大の特徴は「箱物整備に終わらせないこと」だ。

 通常の公共事業では設計・建設の後に管理運営者が決まるケースが多いが、基本設計の段階から民間の管理運営予定者が参画する。これによって実運営の知見を計画に反映し、中長期的な視点でのランニングコストの抑制や市民、行政、民間が連携する「市民参画プラットフォーム」の構築が可能になるという。

 実際に、管理・運営予定者の選定には市民も傍聴できる「公開プレゼンテーション審査」が実施され、現在では市と運営予定者、設計者のワンチームで議論が進められている。

 今後のスケジュールは、26年度中に管理運営計画の策定・基本設計を行い、27年度以降に実施設計、建設工事、31年4月に複合施設を供用開始(予定)、36年度末には浸水対策施設を供用開始(予定)。市は今後も先進事例の視察や市民への周知活動を続け、多様なニーズに応える拠点づくりを加速させる方針だ。

50年前のケーキ入刀とハネムーン出発の写真(上・(有)錦提供)、当時の式場と提供していた食事(下・市民会館サービス・センター(株)提供)

晴れの日も非常時も 表現以外で担った役割【藤沢市民会館ありがとう】

 隣接する南市民図書館や青少年会館とともに、地域の文化拠点を担ってきた藤沢市民会館だが、果たした役割は表現の場にとどまらない。大小のホールと並び、市民の暮らしに深く関わっていたのが「結婚式場」の存在だ。

 当時の資料には、時代の先端を行く華やかな光景が並ぶ。リーフレットには、海辺で赤いスポーツカーを背に笑顔を浮かべる男女の写真と「SHONAN WEDDING」の文字。明るい陽光が差し込むチャペルでの教会式から、古式ゆかしい神前式まで幅広く対応し、150人以上を収容する大披露宴会場は「憧れの舞台」だった。エレクトーン演奏や音響・照明設備など、感動を演出する万全の体制を誇った。1999年にその役目を終えるまで、ここで門出を祝った夫婦は延べ1万1240組に上る。現在の鈴木恒夫藤沢市長も、その一人だ。

 時代に合わせた活用も、市民会館の歴史を象徴。記憶に新しいコロナ禍ではワクチンの集団接種会場にもなり、市民の安全を守る最前線となった。

完成当時の市民会館(市提供)

文化振興支えた白亜の殿堂【藤沢市民会館ありがとう】

 藤沢市内初の公会堂として幕を開けた藤沢市民会館。発表会に、合唱コンクール、コンサート、成人式、結婚式など、57年間にわたりプロアマ問わず数多のアーティスト、市民の晴れの舞台にスポットライトを当ててきた。老朽化による建て替えのため、3月をもって長期休館に入る同館の歩みを市の文化振興の歴史とともに振り返る。

 きっかけの一つは、1960年代に沸き起こった市民の熱い声だった。市内に本格的なホールのなかった当時、オーケストラや合唱団といった市民による文化団体は公民館や学校の講堂、体育館といった会場に、出演者自ら椅子を並べて客席を設営して演奏会を開催した。コンクールの際は横浜市の県立音楽堂まで足を運ぶのが常だったという。市民の文化活動が年々活発になる中、「東京まで行かなくても、藤沢で文化芸術に触れられるような、鑑賞や発表の場が必要だ」と有志による請願や署名活動が展開された。

 「自分たちの手で文化の拠点を」。その情熱が行政の動きを後押しし、市は66年、市民会館建設に向けた「基本構想」を策定。中央図書館と秩父宮記念体育館に隣接する片瀬中学校の校舎跡地にホールや会議室、結婚式場などを盛り込んだ総合会館を建設する計画が動き出した。

 そして68年の秋、大小合わせて2000弱の客席を持つホールに加え、展示室や会議室、食堂、式場を備えた市民会館が産声を上げた。敷地面積約18400平方メートル、総工費6億5千万円、工期1年4カ月。待望の施設の幕開けに、市の広報紙では「催しなら何でもOK」と銘打ち、真新しい市民拠点の予約受け付けを開始した。

 ホールのこけら落とし公演は、同年9月に2日間にわたって盛大に開催。初日の28日は、藤沢市民交響楽団による「特別演奏会」が行われ、ベートーヴェンの『交響曲第9番(合唱付)』が新たな殿堂に響き渡った。翌29日には、藤沢市民によるミュージカル第一回『こどもの四季』を上演。湘南市民コールや藤沢山岳会コーラス部、いすゞ自動車コーラス部、鵠沼小学校PTAコーラスといった市内の合唱・演奏団体が結集したステージは、市民文化の夜明けを象徴する光景となった。その後、90年には湘南台文化センター市民シアターが開設し、近隣市にも次々とホールが誕生していった。

 以来、数多くの公演や式典が開催され、年間平均40万人ほどの利用者が訪れた。時代とともに歩んできた建物は老朽化により、その歴史に一度幕を下ろすが、市中心部の交流拠点としての存在感は最後まで色あせない。市民の声から生まれた文化の灯は、次の時代へと引き継がれていく。

第24回藤沢市民オペラ『ナブッコ』©TERASHI Masahiko (藤沢市みらい創造財団提供)

絶やすな、手作り舞台の灯 藤沢市民オペラと市民会館【藤沢市民会館ありがとう】

 藤沢市民会館の歴史を語る上で切っても切れないのが、「藤沢市民オペラ」の存在だろう。実力と華やかさを併せ持った歌手がソリストを務め、市民交響楽団が管弦楽を、市合唱連盟が合唱を担い、プロとアマチュアが手を取り合って作り上げる舞台だ。発起人は、藤原歌劇団などでタクトを振った故・福永陽一郎さん。市民らによるオペラ公演は今では各自治体で見られるが、いち早くこの仕組みを作り上げ、全国の先駆けとなったのは、市民会館開館5周年の記念事業として幕を上げた藤沢市民オペラだった。

 「本格的な音楽ができるホールがほしいというのが悲願だった。東京や横浜に行かずとも、藤沢で本物のオペラが見られるようにしたかったのではないか」――。

 そう当時を振り返るのは、1973年の第1回公演から藤沢市民交響楽団の一員として舞台に立ち続け、現在は同団のステージマネージャーを務める片岡哲さんだ。

 多くの人にオペラを身近に感じてもらおうと、初演には親しみやすい演目と知られる『フィガロの結婚』が選ばれた。しかし、演奏側にとってはすべてが未知の世界だったという。公演で序曲を演奏することはあっても、全編を通してオペラを奏でる経験は皆無。「手探りの日々だった」と片岡さんは懐古する。

 稽古中、オーケストラピット内で観客と垂直に座る奏者が思わず舞台の演技に目を奪われ、「横を向くな」と叱られたことも、今では懐かしい思い出だ。

 開館10周年には、江の島の「五頭龍伝説」を題材にした創作オペラ『竜恋譜』を上演。地元ゆかりの歌手たちも参加するようになるなど、活動の裾野は広がっていった。

 「福永さんは初めてをやりたがる人だった」と片岡さん。その情熱は83年に開館15周年記念の『ウィリアム・テル』の日本初演で結実。当時は初演のため国内に手配可能な貸衣装がなく、女声合唱の出演者らが稽古場にミシンを持ち込み、舞台衣装を手作りして本番に臨んだという。

 今月15日の公演を最後に、市民オペラも一時幕を下ろした。片岡さんは「小屋がないからといって活動を止めてしまうと、再開には大きなエネルギーが必要になる。これはまたすぐ幕が上がるのが前提であり、火を絶やしてはいけない」と言葉に力を込める。

 市民が手作りで守り抜いた芸術の灯。その輝きは、新会館での再始動の日を静かに待っている。

藤沢市民会館ありがとう特別号

 半世紀以上にわたって藤沢の文化・芸術の拠点として親しまれてきた市民会館が、老朽化による建て替えに伴い、休館となりました。発表会やコンサート、成人式、結婚式など、市民一人ひとりに大切な思い出がある場ではないでしょうか?

 これまでの功績に感謝を込めて、藤沢編集室では「藤沢市民会館ありがとう」と銘打った特別号を発行しました。市民会館の歴史や市民の皆さまのエピソードを振り返り、次世代へ語り継ぐ保存版です。ぜひ、ご一読ください。

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