藤沢 文化
公開日:2026.04.03
大庭祭囃子 「伝統を継承する義務がある」 復活から50年に向けて連盟発足も
大庭神社(稲荷)の境内に、華やかな太鼓と笛の音が鳴り響いた。演奏したのは、大庭東町太鼓保存会(野口邦彦会長・68)と台谷太鼓保存会(田中寿明会長・47)のメンバー。先月28日、互いに祭囃子を披露し合いながら交流を図った。
大庭地区では、稲刈り前の時季に五穀豊穣を祈願する祭りが例年開かれ、江戸時代から残る祭囃子の演奏を地元の太鼓保存会が担っている。かつて8町16郷それぞれの団体が祭り前夜の宵宮に合わせ、太鼓の叩き合いをしたという歴史もある。演奏は1951年を最後に途絶えていたが、地元有志の呼びかけで79年に復活。しかし湘南ライフタウンなど西部開発などにより、その活動は各地でバラバラに行われるように。
再び祭囃子の魅力を多くの人に知ってもらい、まちのにぎわいを取り戻そうと、同社の氏子から選ばれた責任役員3人が立ち上がり、ここ数年は隣接する引地川親水公園(大庭)の桜の開花時季にも披露。責任役員の一人、飯島勝利さん(56)によると、祭囃子の復活から50周年を迎える2029年までに、「湘南大庭太鼓連盟」(仮称)として市指定文化財の登録も目指している。
「やりたいという子がいる限り、大人は伝統文化を継承し続ける義務がある」と野口会長。この日の夜には桜のライトアップも行われた。
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