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藤沢 社会

公開日:2026.04.03

福祉の壁に「穴」開けて 学生記者が伝えた成果発表

  • 福祉の壁に「穴」開けて (写真1)

 学生記者が藤沢市内の福祉現場を取材し、その記事をウェブ上に発信するプロジェクト「ふじさわこたね」の成果発表会が先月29日、市社会福祉協議会で開かれた。昨夏から活動をスタートさせた学生たちが、自らの足で歩き、ペンでつづった”生みの苦しみ”と、そこで得た心の変化などを語った=写真。

 ウェブメディア「Ana Letter」を運営する市民団体「障がいのアナ」の主催。冒頭のあいさつで、小川優代表は「社会の壁に『穴』を開けたい。特別支援学校で働いていた頃、卒業していく子に『おめでとう』と言い切れない自分がいた。こうした現状を変えるため、福祉の情報を届けるコンテンツを立ち上げた」と団体名に込めた思いを明かした。

リアルな声、伝え

 その活動の一環としてふじさわこたねを開始。「大人が失ってしまいがちな素直な疑問やリアルな感想を届けてほしい」という小川代表の願いに応えるように、中高大生が半年間走り抜けた。

 発表会では、それぞれの視点で活動を振り返った。当初金髪だった佐藤晴さん(当時大学1年/小川代表が代読)は取材のマナーを学ぶ中で髪を染め直し、真摯に活動と向き合った。「事前準備こそが最重要。インタビュー前に情報を徹底的に調べることで、聞き出せる内容の深さが変わる」という深い気づきを得た。野元小暖さん(同高校3年)は児童クラブなどを取材。「他人の記事を読むことで新たな知見が広がり、これまで遠い存在だった福祉がぐっと身近になった」とし、「語彙力の不足に直面したのでもっと本を読み、手話など異なる言語も学んでみたい」と次のステップへ意欲を見せた。

 第2部では、地域メディアに携わる湘南経済新聞の編集長で(株)フジマニパブリッシング代表の三浦悠介さん、本紙タウンニュース藤沢編集長の磯谷拓がゲスト出演。学生たちの記事を高く評価した上で、ローカルメディアの価値を語る対談と学生の記事にフィードバックをする公開編集会議を行った。

 最後の第3部では、「学校と福祉、地域を学生がつなぐ仕組み」と題し、小川代表が今月から始動する新構想を発表した。「こたねパートナー」という仕組みを導入し、取材を受けた施設や団体同士が横につながる緩やかな交流の場を作っていくという。「福祉を福祉の世界だけで閉じ込めない。学生たちがハブとなり、地域全体が網目状につながることで、藤沢を『福祉に強いまち』にしていきたい」と話した。

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