市政報告【9】 老朽化する公共施設―そのあり方を考える 横浜市会議員 こしいしかつ子
高度経済成長期に集中して整備されてきた横浜市の公共施設の多くが老朽化しています。
平成23年度中の横浜市の人口増加数は2218人と過去最低となりました。公共施設の保全費を推計すると平成21年度〜40年度で1・7兆円、1年あたり839億円になります。人口減少や高齢化社会が進み財政基盤が脆弱になる中で、公共施設のあり方を検討する時期が訪れています。
プールや野外活動施設はどうなるのか
横浜市は551のプール、8の野外活動施設を対象とした意見募集(パブリックコメント)を4月16日〜5月25日に実施し、325件の回答を得ました。今後は集約化、廃止、継続、民間運営等々適切な施策を行うこととなります。
しかし、私達に身近な施設のあり方を決定するにあたって現状では市民の意見集約が十分になされているとは思えません。パブリックコメント期間は終了しましたが、今後も継続して市民の意見を取り入れるよう、横浜市に要望しました。
栄区の施設も対象に
「栄プール」(野七里)はゴミ焼却の余熱を利活用することを目的のひとつとして建設されたプールです。一方、中区の「本牧市民プール」は埋立てに伴い消滅する浜辺の代替施設として建設されたものです。公共施設の中には当初の目的が果たされ、その後は別のニーズによって活用されている施設も少なくありません。
「上郷・森の家」(上郷町)は、青少年の健全育成の目的に加え、横浜市の南部エリアに残るまとまった緑【つながりの森】内に位置する本格的な宿泊施設として今後はあらたな利用価値の創造が期待できると思います。
街のニーズに合った運営を
市民、区民がそれぞれの施設の何を必要としているのか、建造物としての役割はもとより、そこに集うことで得られる健康や絆の部分まで出来る限りしっかりと把握し、市内一律の対応ではなく、それぞれの街の特性にあったあり方を実現していくべきと考えます。 みなさまのお声をぜひ、こしいしかつ子事務所までお寄せください。
|
|
|
|
|
|