地域活動への一歩誘う

　○…地図に記された情報から目標の電柱を探し、合計得点を競う「サーチウォーク」。ＮＰＯ法人 日本サーチウォーク協会の理事として、21日に行われる磯子大会準備に奔走する。区内初開催も「まずはたくさんの方が集まってくれれば」と明るい口調。競技の面白さを多くの人に伝えようとＰＲする。

　○…栄区発祥のサーチウォーク。競技とは、同区の区民活動支援センターで働いていた時に出会う。自身も時折大会に参加し、競技を楽しんだ。ある日、グループから「競技をもっと普及したい」との相談が。ＮＰＯ法人化を勧め、自身のセンター卒業と共に、グループの一員として法人化に尽力。今回の磯子大会の企画も「ルート作りで磯子の街を歩いたら、アップダウンが多くて」と驚きの表情。競技を通じて出会う街の姿に、目を輝かせる。

　○…東京に生まれ、小学４年から大学卒業まで大田区で育つ。大学時代、高給を得ようとコンピューターのデータセンターで夜勤アルバイトを開始。その経験からコンピューター会社へ就職する。英語のマニュアルを読み解いたり、キーボードを見たことない人にコンピューターの使い方を教えたり、当時の苦労は挙げたらきりがない。退職した今は、同じパソコンの業界で働く娘を見守る。

　○…30代で根岸へ。自治会活動に参加するなど、地域に携わってきた。在職中「地域コーディネーター養成講座」を受講し「自分で考え、何か行うことで地域の役に立てれば」という思いを強める。退職後勤務した区民活動支援センターでは「地域で活動する人や、活動を始めたいと考えている人など、様々な出会いがあった」。今では自身もサーチウォークやスマホ＆タブレット、囲碁など、地域で活動するグループに積極的に参加している。「色々な人と出会って交流をしていきたい」とにっこり。地域に踏み出し、フィールドを広げる。