区内の建設会社3社が協力して立ち上げた和田町のコミュニティカフェ「わっか」が、10月末で開業1周年を迎えた。今年7月の全面リニューアル後、新たな取り組みも功を奏し、盛況を見せている。
この店舗は、昨年10月に(社)横浜建設業協会・保土ケ谷区会が立ち上げた後、今年2月からは区内で建設業を営む(株)誠昌建設、(株)谷津建設、昭和建設(株)の3社が引き続き運営。地域貢献事業として「レンタル棚」の提供などを行っている。
レンタル棚とは、利用者が一定の金額で店内のスペースを借り、手芸品などを販売できるもの。近年、空き店舗の活用や地域活性化を目的に、各地で同様のビジネスが増加している。
また同店では今年7月のリニューアルに伴いレンタル棚以外の事業も強化し、店舗を使い様々な教室を開催。編み物やキルト教室の他、ハウスクリーニングのプロが教える「お掃除セミナー」や、人気占い師によるセラピー等バラエティーに富んだ内容が好評を博している。
参加者は講師に謝礼を支払い、講師は時間単位で店舗側に利用料を支払う仕組み。棚だけではなく、店舗そのもののスペース利用をビジネス化したものだ。
また、地域の「道の駅」を目指そうと、市内農家の野菜や区内人気店のパンなど、地産食品を広く販売。店舗前に置かれた野菜は特に人気で、早朝から買いに訪れる人も多いという。
こうした取り組みが功を奏し、現在はレンタル棚もキャンセル待ち状態。12月には棚の増設を予定する程の人気ぶりだ。出品を始めて1年という金沢則子さんは「色々な人に出会えるのが楽しみで、週1回は来てますね。売れ行きも好調です」と、笑顔を見せる。
”プレオーナー”育成も
さらに、同店が今後力を入れていくのがカフェオーナーの募集。「いつか自分の店を持ちたい」という人向けに、カフェの”プレオーナー”となる機会を提供する。「わっか」としての営業を行わない時間に、店舗を自分の店として営業できるという。
この制度を利用して今月からカフェをオープンした川崎市在住の河原オーナーは、「わっか」定休日の火曜と祝日に「おうちカフェSante」を経営。健康食を中心とした料理教室などを開く河原さんは、同所で玄米や野菜を使ったランチなどを提供。オリジナル店の営業を楽しんでいる。
新たな試みを取り入れながら発展を続ける同店。山崎真沙子店長は「ようやく軌道に乗ったところ。これからますます頑張らないと」と話していた。
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