鶴見区版 掲載号:2017年9月10日号

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歴史ある「鶴見線」

貴重な路線への想い

横浜商科大学・久保 優希

 京浜工業地帯として有名な鶴見ですが、その地域を走る電車「JR鶴見線」をご存知でしょうか。鶴見駅を出発し、扇町駅、海芝浦駅、大川駅を走行している、87年の歴史を誇る電車です。

鶴見線はどんな電車?

 ほとんどが工業地帯への通勤に使われている路線です。そのため、通勤ラッシュの朝7時〜8時、17時半付近は特に人が多く、あの秋葉原並みの乗車率になります。実際私も夕方のピーク時に乗車したときは、何本かやり過ごさざるを得ないほどでした。一方で昼は乗客が少ないものの、GWや休日は、海芝公園に訪れる一般客も多くいます。

 もともとこの路線では貨物線が運行していましたが、工業地帯で働く作業員のために旅客化を、という声が上がり、旅客線となりました。

 「鶴見」線という名前ですが、はじめは浜川崎駅側から運行し、少しずつ駅を増やしていったそうです。企業や工場のための支線も多く、なんと始業や交代時間に合わせて行き先、ダイヤを設定しているという地域密着路線です。

レトロな駅

 昔の面影を残すレトロな駅も有名です。鶴見駅のお隣、戦前の雰囲気そのままの貴重な国道駅には、横浜大空襲の時に撃ち込まれた機関銃の痕が、今でも残されています。ほか、総木造建築でベンチも木である鶴見小野駅、ノスタルジックな雰囲気の終着点扇町駅など、どの駅も懐かしい昭和のにおいが感じられます。

 「電車が大好き」というJR東日本鶴見線の営業所所長・池口良夫さんのおすすめスポットは海芝浦駅。隣接する海芝公園から見る初日の出は格別だそうです。

鶴見線への思い

 JRは、「私たちは、いつも乗車されるお客さまに、日常生活のひとつとして安心して乗ってもらうことを一番大切にしている」といいます。そのため、特別なことよりも、まず常日頃からの「安全」を何よりも心掛けているそうです。鶴見線は乗客にとって 、仕事に向かい、帰るための「毎日の当たり前の生活の一部」であり、かけがえのない存在なのです。

 JRは「今後も、お客さまが利用しやすいようにダイヤを増やすなどして、生活の変化についていきたい」とのこと。取材中、何よりも乗客の満足を考えていることが、ひしひしと伝わってきました。

 そんな思いの込められた、歴史ある貴重な鶴見線。次のお休みには、ぜひ駅巡りをしてみてはいかがでしょうか。

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