市内西富岡の堀江家に伝わる古文書や道具をはじめ、土地・建物が9月3日、市に寄贈された。古文書には江戸時代からの貴重なものも多い。市では資料等々の整備を進め、公開・活用をめざす。
市によると堀江家の始祖は武将の新田義重で、その正統となる新田義貞・貞方の流れをくんでいる。足利幕府の探索が厳しく、姓を堀江に変えるが新田源氏として800年余り続いており、新田堀江家と称される。小田原北条氏の客将として約450年前に伊勢原に土着した。江戸時代は名主を務め、明治以降は医業を興した旧家として、多くの歴史資料が伝えられている。
今回の寄贈は、32代目当主となる堀江政伸さん(83歳)の申し出によるもの。堀江さんは伊勢原駅南口の医療法人杏月会堀江医院の理事長・医院長。市教育委員を20年。また(仮称)市郷土資料館構想検討委員会では委員長も務めた。2007年には、同家に伝わる古文書を解読・編さんした「堀江文書」を出版し、市などに寄贈するなど教育行政に寄与してきた。
寄贈された古文書は約4300点、資料・道具類は約600点にのぼる。中には新田堀江家所蔵の品や水戸徳川家の書状をはじめ、江戸時代以降の伊勢原を知る事ができる貴重な品が多数あるという。また寄贈された土地・建物には江戸時代に建てられた門を復元した長屋門もあり、歴史を感じられる。市では「大変ありがたい。文化財の保管・整理を進め、建物共々活用していきたい」と話した。
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