愛川小田急多摩線延伸促進協議会の会長に就任した 瀧 亀久男さん 愛川町春日台在住 80歳
集中力はちぎり絵で
○…次回は2年後と想定されている国の交通政策審議会の答申。ここに愛川町を経由し厚木方面への路線が位置づけられるよう最善を尽くす構えだ。「陸上に例えれば、100メートル走と駅伝との複合競技のような力が求められる。スピード感、そして会としての連携」と顔を引き締める。住民たちにとって利便性が高い公共交通の実現に向け、先人たちの努力を見てきた。自身も少しでも力になれればという思いでいる。
○…延伸の実現は簡単ではない。それでも、住民が一体となった誘致活動を展開し、気運を盛り上げていくことが、将来への確かな歩みになると信じている。産業経済や豊富な観光資源など町の魅力はいっぱい。「今まで以上に、訪れた人たちを感動させることができるまちになるよう、みんなで努力しなければ」とハードとソフト両面の体制強化も見据えている。
○…製鉄業に携わり、仕事の関係で愛川町に移り住み、40年以上が過ぎた。「お世話になった町に恩返しをしたい」という思いが強い。商工会の理事、愛川工業クラブ会長、地域作業所の理事長…。差し出す名刺は裏面もいっぱい。地域では急速に進む少子高齢化に対応しようと、助けあいの輪を広めるボランティアクラブを立ち上げ「できること」や「してほしいこと」のリストを共有している。
○…つやつやの肌、スッと伸びた背筋。「大きな病気もなく、平均寿命を超えることができたのは、親に感謝しなくちゃね」とにこやか。70歳を過ぎてデジタルカメラにパソコンにと本格的に取り組み出した。自室には撮りためた作品がいっぱい。このほか和紙ちぎり絵を。ちぎって貼るだけと思いきや、これがなかなかどうして思い通りにはいかない。それでも、集中力と指先の訓練にはうってつけ。完全にはまってしまったそうだ。