旭区版 掲載号:2018年3月8日号 エリアトップへ

市歴史博物館の学芸員で考古学を担当する 高橋 健さん 青葉区在住 46歳

掲載号:2018年3月8日号

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まちの歴史照らす案内人

 ○…旧石器から縄文、弥生時代に関する企画展や資料管理を行う。動物の骨や角で作られた狩猟道具などを20年以上にわたり、研究する考古学の権威だ。今回、縄文人が漁をする際に使用していたとされる、ヨシキリザメの歯で作った銛を紹介する番組企画にアドバイザーとして携わった。「市民の関心に応え、少しでも歴史に興味をもってもらいたい」と真剣な表情で語る。

 ○…フィリピン生まれ。父が外交官だったこともあり、スイスやオーストラリアなど多くの国に家族で移住。幼い頃から世界の遺跡を訪れ、イランにいた時には土器のかけらを見つけたこともあるという。「今の仕事に影響しているのかも」と振り返る。東京大学法学部を卒業したが「発掘された形ある物に基づいた学問をしたい」と考古学の道で再スタート。歴史を学べる東大文学部に編入学し、最後は研究室の助教として様々な論文を発表した。37歳の時、歴博へ。「研究も好きだが、市民と接点を持ちたかった」と今はやりがいのある職場で汗を流す。

 ○…趣味はパントマイム。10年前に浅草のストリートで見たショーに衝撃を受けた。「自分にもできるのではないか」。大道芸の動画や自身の姿を鏡で映しながら猛練習。全国のイベントや歴博のある港北NT(ニュータウン)のまつりで、その腕前を披露したことも。「人にどう伝わるかを考え、ストーリーを組み立てていく。観客がいて初めて舞台が完成するのは、普段の仕事にも通じる部分がある」

 ○…子どもから高齢者まで幅広い世代と触れ合う日々。勉強熱心な来館者の中には、ハッとさせられる質問をする人もいて刺激にもなる。市民と話をする中で「自分が住むまちには何もない」とは言ってほしくないという。「横浜には多くの遺跡がある。今住んでいる家の下は遺跡だったかもしれない。歴史を紐解き分かりやすく市民に案内するのが私の役目」。今後も研究者としての幅を広げていく。

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