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泉区版 公開:2014年2月20日 エリアトップへ

駅からいずみ遊歩シリーズ51 泉(オアシス)探訪 明治・大正時代に思いを馳せ ゆめが丘駅から和泉川のほとりへ※協力・オアシス21世紀の会

公開:2014年2月20日

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 相鉄線「ゆめが丘」駅を降りて環状4号線を横切り、そのまま下り坂を直進します。

 右手に見えますのが「宝心寺」。泉区とは縁の深い、泉小次郎がその発端となって、その後1652年に建立されました。京都にある知恩院の末寺でしたので、由緒ある神社ですね。現在の本堂は、昭和44年に再建されたもので、裏には今もなお、徳川時代の和泉村領主であった松平家のお墓があります。

 そこを右に折れ和泉川沿いを歩くと、「山村染織工芸」に着きます(写真掲載)。明治から大正時代にかけては、和泉川をはさんでここら辺一帯が、養蚕地域で多くの製糸場があったのです。大正九年頃をピークに、相場の暴落や関東大震災の被害を受けて衰退していきました。

 しかしそんな流れを受ける中でも、元気に伝統と文化を継承しているのが、山村助成さんです。

 山村さんが染物職人として独立されてから早40年余。道具や染料について研究を極め、白い生地を直接手描きで染める技法を考案しました。特に「墨流し染め」などの技法を取り入れたスカーフやネクタイは、海外からも高い評価を頂いております。

 そんな功績を評して昨年11月、「現代の名工」として厚労省から表彰されました。これからも、こうした伝統工芸を継承できるような環境を大切にしたいですね。

(文・写真=水戸将史)

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