子育て支援の必要性を訴えていると、よく高齢者の方から「子育てばかりじゃなく高齢者向けの政策も」というお言葉を頂きます。

　しかし、子どもはいつか大人になり、15年後には今の子どもたちに支えてもらうことになるのです。子育てを応援し、現役世代を支えることで将来的には高齢者を支えることになります。

　現役世代の給料に応じて年金受給額も変動しますので、給料が上がれば年金受給額も上がります。真面目に働けば幸せになれるという明るく希望の持てる社会になれば、犯罪に道を踏み外す若者も減ります。人への投資、現役世代への支援を行い「給料が上がる」経済を実現できればあらゆる問題が解決します。

　子育て支援を充実させた兵庫県明石市では、転入者の増加で税収が増え、その増えた税収を高齢者福祉に回すなど、好循環が生まれています。

支える側の視点で介護問題対策を

　私は就職氷河期世代ど真ん中の45歳。子どもができたのが37歳の時と遅かったので、軽度ではありますが要介護の父と幼少の子どもの子育てが同時進行となっています。

　我々の世代でもすでに介護に関する悩みがあり、子育てとの両立だけでなく介護離職などの問題もあります。その対応策としてサービス付き高齢者住宅などを利用する際の費用負担の補助が介護に直面する現役世帯への支援策として必要なのではないかと考えます。

　今後は少子化により、自分の親を一緒に支える兄弟がいない人も増えるため、居宅介護によらない民間サービスの利用を援助する仕組みも必要になってくるのではないでしょうか。

西岡義高

Y:1977

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