「地域課題にシニアの力を」 港南クラブが記念シンポ
港南台地区センターを拠点にシルバー世代の交友団体として活動している「港南クラブ」(伊藤美和代表幹事)が5月25日、栄区のあーすぷらざで設立20周年記念シンポジウムを行った。
シンポは「地域はあなたを待っている!」と題して開催。コール・ダンヘル男声合唱団のコーラスに続いて、「私の生きがい〜地域貢献活動」をテーマに、クラブ会員の沖田武雄さん、小野里康興さん、杉野實さん、守谷光司さんの4人が自らの活動を語った。その中で沖田さんは、福島県で育った縁もあって取り組んでいる東日本大震災の被災地支援を説明。中古自転車を調達し、260台を被災地に運んだという。現在も定期的に訪問するなど充実している生活を語っていた。
シンポジウムのコーディネーターを務めた健康・生きがい開発財団専任講師の茂木一晃さんは、シルバー世代の課題を「老い・病」「お金(貧困)」「孤独」と指摘し、その課題に対する今後のテーマを「健康」「経済」「家庭(交友)」と説明。さらに加えて「生きがい」を持つことでいい人生を送れると語った。伊藤代表幹事は「防災や防犯、子育て支援など地域の課題解決にキャリアをもったシニアの力が求められている。家に閉じこもらず、外で仲間と一緒に活動してほしい」と呼びかけていた。
港南クラブは毎月1回の学習を兼ねた定例会に加え、趣味の集まりやボランティアなどを実施し、地域内で交流を深めている。詳細は事務局【電話】045・222・8334へ。
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