栄警察署(川名愛司署長)は10月13日、金融機関を対象とした合同の声かけ訓練を初めて実施した。区内の各機関から代表者らが参加し、詐欺被害の水際阻止に向けて窓口での対応方法などを学んだ。
これまでにも被害抑止のため、防犯講話やポスター掲示などさまざまな対策を講じてきた同署。声かけ訓練は警察官が出向いて金融機関で個別に行っていたが、他機関の人たちの対応を見て参考にしてもらおうと今回初めて企画された。
会場となった同署4階の講堂には郵便局や農協、銀行から合計10人が集合。近年多い手口を紹介したほか、警察官を相手に窓口での対応を順番にロールプレイング形式で実践した。
参加者はとにかくお金が必要だと訴える客役の警察官に対して「落ち着いて下さい」と声をかけ、丁寧に話を聞いて対応。すぐには引き出させず使用目的を確認するなど、実際の現場を想定したやりとりを繰り広げた。同署生活安全課の担当者は「ATMで携帯電話を使っている人がいたら声をかけて。区民を助けるんだという気持ちで私たちへ連絡して下さい」と協力を呼びかけた。
協力機関に感謝状
訓練実施後には、9月27日に振り込め詐欺被害を未然に防いだ横浜飯島郵便局(小原良浩局長)に対して感謝状を贈呈。積極的な声かけによって被害を防いだ功績を称えた。
川名署長は「いつもご協力ありがとうございます。今後も最後の砦として、いざという時には通報してください」と感謝のコメント。同署では引き続き、被害の抑止に向けた対策に努めていくという。
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