伝統の神楽 厳かに 富岡八幡宮で神事「卯陪従」
富岡八幡宮で11月8日、伝統神事「卯陪従(うべいじゅう)」が行われた。
これは、同宮に800年以上続く神事。2月と11月の初卯の日に行われ、湯立神楽(ゆ だて かぐ ら)が奉納される。秋は「新嘗祭(にい なめ さい)」にあたり、収穫を感謝する意味がある。むかし、宮廷などで陪従(お供する舞人)を引き連れて神社に参拝し、神楽を奉納したことからこの名がついたとされる。
当日は午後7時から祭りが始まり、笛や鈴に合わせて宮司らが湯立神楽を奉納。その名のとおり、大釜いっぱいに立てられた湯の前で神事が進んだ。御幣の柄で湯花を立てる「掻湯(かき ゆ)」や、笹の葉で湯を散らす「湯座(ゆ ぐら)」など、湯立神楽ならではの儀式も。集まった100人以上の住民らは、厳かな雰囲気の中、祈りをささげた。
初めて参加したという並木在住の女性(52)は、「とても厳粛で、800年前にタイムスリップしたよう。普段なかなか触れられない伝統神事を見られてよかったです」と話していた。
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