「作品を見てもらって、『すごいなあ』と言われるのが快感」と話すのは、今泉和美さん(65)=並木在住=。20代後半から独学で切り絵を始め、本業のかたわら制作を続けてきた。時々フリーマーケットに出店し、実演販売をする。「売れなくてもいい。ただ出来上がりを見てもらいたい。それだけです」と笑う。
15歳の時、集団就職で上京し寿司店に勤めた。そこで任されたのが、寿司に添える笹の細工切り。「切り絵に応用できそうだな」と見よう見まねで挑戦した。以来、「白黒ですべてを表現できるかっこよさ」にはまり、”オレ流”で腕を磨いてきた。
自宅マンションの一角をアトリエとして使い、夕方の2〜3時間、集中して作品を作る。図案は気に入った写真や絵をコピーで白黒にしたもの。白い部分を切り抜いて仕上げていくが、大きい作品は完成まで半年以上もかかる根気のいる作業だ。「単調で細かなパートが続くと頭が飽きるまえに手が飽きてミスがしやすくなる」という。だが、切り絵自体に飽きたことはない。「今後は切り絵を人に教えて、その楽しさを広めたいね」と話した。
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