金沢総合高校ダンス部 ジャズ部門で初の栄冠 出場の「望み」持ち続けた
8月24、25日に東京都世田谷区で行われたチアダンスの全国大会「School& College Competition 2013」に金沢総合高校ダンス部が出場し、ジャズ部門で優勝した。同部のジャズ部門出場は創部以来初めて。初出場初優勝の快挙を達成した。
会場に曲が流れると、緑を基調にした揃いの衣装に身を包んだ24人のメンバーが、息を合わて演技をスタート。高校生チームで挑戦するのは難しいという、全員同時の9回連続ターンが成功すると会場からは拍手喝采が起こった。「見せ場なので毎日欠かさず練習した。踊っていても歓声が聞こえるほどだった」と三上碧衣部長は話す。優勝が決まった瞬間はメンバー全員が涙を流して喜んだという。
苦節の末、掴んだ優勝
「大会にでたい」―。多くの部員が小山恵美子顧問に訴え続けた。
ダンス部員の不祥事が発覚し、1年間の大会出場自粛が決定したのは昨年5月。当時1、2年生だったメンバーは、練習成果を披露する場のない苦しい1年間を過ごしてきた。「どれだけするんだってくらい話し合いをした。毎日どん底だった」と小野あさな副部長。ダンス部を去った部員もいたという。自粛期間が解け、全国高等学校ダンスドリル選手権行きを決める、6月末の関東予選出場が決まると200日前から手作りのボードでカウントダウンを開始。大会を指折り待った。「1つの望みに向かって乗り越えてきたからこそ、出場させてあげたかった」と小山顧問は話す。
5月、選抜メンバーを決めるオーディションで3年生15人全員のメンバー入りが決定。関東予選に向けテクニックや振り、表情などの練習を重ねた。予選を通過すると本選で3位。「大会に出れなくても頑張ってきた15人。やっと皆で出るのだから今度は1位をとりたいという気持ちが強かった」と三上部長は瞳を潤ませる。同じメンバーで優勝を目指せる最後のチャンス、School& College Competitionで頂点に立ったのは気持ちが1つになった結果だった。小野副部長は「大会出場自体嬉しかったのに1位なんて信じられない。励ましてくれた人に感謝したい」と話していた。
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