「キャベツは粗く刻んで」「やけどに注意してくださいね」――アドバイスを送り合う声が、調理室に響く。調理台を囲み、真剣な眼差しで料理を作っているのは全員「男性」だ。
能見台地区センターで5月8日、男性のための料理クラブ「キッチンパパ」(村田郁郎会長)の調理実習が行われた。この日は12人の参加者が「豆腐ミートローフ」と「野菜スープうどん」を作成。完成すると、参加者から笑顔がこぼれた。
メンバーは各月で区内の地区センターに集まり、調理を行っている。調理を学ぶことで「食生活の自立」をすることが目的だ。
創設者の長谷川繁さん(84)はこの料理教室を「生きがいの一つ」と話す。妻に先立たれ、食事に困ったことが始めたきっかけだった。区が主催する「男のための料理教室」のOBを募って創設し、今年で12年目。「栄養のある料理を自分で作る。この楽しさを伝えることは、先輩としての責任です」と笑顔を見せた。
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