高校野球神奈川大会 横浜 東海大相模に惜敗 ベスト4で姿消す
東海大付属相模高校(相模原市)の優勝で閉幕した、第96回全国高校野球選手権神奈川大会。昨夏覇者の横浜高校(能見台通)は準決勝で対戦し、3対5で悔し涙をのんだ。3季連続の甲子園がかかった一戦。2対5で迎えた9回、2死から渡辺佳明選手の右前打で1点を追加。なおも満塁と猛追するも一歩及ばなかった。
昨夏、奇しくも同じ準決勝の舞台でコールド負けを喫した、東海大相模の執念が上回った。打倒・横浜を掲げる相手を前に「もうひとつ徹底できていなかった」と渡辺元智監督。8月末には約20年苦楽を共にした小倉清一郎コーチがグラウンドを去る。「甲子園行きをプレゼントしたかった。申し訳ない」
「強くなれた」
最終回、ネクストバッターズサークルで念ずるように一点を見つめる松崎健造主将の姿があった。「次の高井(大地)につなげ、つなげと言われていた」。最終打席は四球。満塁に。仲間の言葉を胸に、最後の好機を作った。
小学3年の時から憧れていた横浜のユニフォーム。「1人しかできない主将をやらせてもらえて光栄。人間として成長できたと胸を張って言える」と赤い目で話した。共に涙を流す仲間に「一緒に、世のため人のために貢献できるよう切磋琢磨していきたい」と言葉を贈る。「活躍を小倉コーチにも見てほしい」。それが恩返しになればと願う。
今後も練習を続ける予定。「後輩たちにできる部分は教えて、自分たちが成し遂げなかった全国制覇をしてほしい」と一言一言噛みしめた。残された時間を後輩に注ぐ。
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