伝統守りつつ、新分野へ



　○…地域で様々な奉仕活動に取り組む国際団体、ロータリークラブ（ＲＣ）。７月から横浜磯子ＲＣの新会長に就任した。「任期が始まったばかりなので、緊張しています。区少年野球大会の支援や汐見台小でのチャレンジ講座など、これまで行ってきた青少年育成活動はもちろん、毎年継続して取り組んでいける新たな活動の柱をつくっていきたい。例えば、中高生による音楽フェスティバルのようなものを」。半世紀にわたって活動するクラブの伝統を守りつつ、新たな分野への挑戦を熱く語る。



　○…クラブに入会したのは20年ほど前。40歳で横浜青年会議所（ＪＣ）を卒業した後だった。「当時、クラブにはＪＣのＯＢがたくさんいて、卒業後すぐに多くの方から誘っていただいたんです」と、当時を振り返る。メンバーには地元企業の社長や重役クラスの人が多数在籍し、例会では緊張の連続だったが、「普段会えない人と交流ができ、いい経験ができた。これは今も財産になっていますよ」と、笑顔を見せる。



　○…出身は返還前の横浜・本牧。当時通っていた横浜緑ヶ丘高校は基地のすぐ近くにあり、アメリカンハイスクールの生徒たちともよく遊んでいたという。「バスケ部だったので一緒に試合したり、クリスマスパーティーに招待されたり」。そう振り返る表情は、まるで高校生のようにきらきら輝いて見える。その後、新聞記者に憧れ、中央大学法学部政治学科に進学。そこで司法書士という仕事に興味を持つようになり、28歳で資格試験に合格。２年後には自身の事務所を立ち上げ、今に至る。



　○…現在は、妻、長男、長女、義母との５人暮らし。趣味は、ハンディ14という腕前のゴルフ。コースでのプレイもさることながら、練習が大好きで１回に４、５００球打つこともあるという。座右の銘「なせば成る。なさねば成らぬ」。その言葉通り、36人の仲間と奉仕活動に取り組んでいく。