区内公共施設などで、精力的に二胡の演奏活動を行っている 村田 悦子さん 区内在住 30歳
二胡通じ、人間性磨く
○…10月22日の根岸地域ケアプラザをはじめ、地区センターや学校などで二胡のミニコンサートを行っている。「ホールでのコンサートとは違って、その場で感想を聞けるなど、自分が想像していた以上に反応がすぐ返ってくる。それがとても楽しいですし、音楽活動への意欲を高めてくれる。これからも続けていきたい」。真っ直ぐな視線がとても印象的だ。
○…二胡との出会いは、8年前。横浜駅西口で友人たちとジャンベの路上演奏をしていたところ、隣から聞こえてきた綺麗な音に心を奪われた。「後にテレビから同じ音が流れて、それが二胡だと分かりました」。その音色に惚れ込み、世界的に活躍する先生の指導を受けながら、練習に没頭。フルタイムの仕事も辞め、アルバイトをしながら10時間弾き続けた日も。「何かにハマるとまっしぐらで、中途半端に出来ないんです」と苦笑い。その努力が実を結び、今では磯子や川崎で教室を開くほか、楽器店の教室でも指導を行う。
○…旭区出身。3姉妹の末っ子。小さいときから音楽が大好きで、とにかくどこでも歌っていた。小学生のときはピアノ、中学校では吹奏楽部に青春を捧げるが、どちらも学校を卒業すると、急速に興味を失ってしまう。「熱しやすく冷めやすい性格なんです」と照れ笑い。ただ、二胡だけは今でも全く飽きないという。「二胡を通じて、自分が人間的に成長していると感じています」。早口になりながら、熱い思いを語る。
○…教室での指導、自身の練習、コンサートと忙しい日々。その中でも、毎朝の野菜ジュースづくりなど、健康維持は欠かさない。座右の銘は”温故知新”。「二胡のような民俗音楽には、その国の文化や歴史が現れている。古いもののよさを大切にしながら、新しいものを加えていく。これは、人間としても大切だと思うんです」。おっとりとした雰囲気と、思いを語る熱さのギャップに驚かされた。
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