プロ漫画家として、「杉劇☆4コマまんがコンクール」で審査委員長を務める うだ ひろえさん 区内在住 35歳
まんがで地元に貢献
○…杉田劇場が初開催する「杉劇☆4コマまんがコンクール」。応募作品を評価する審査委員長を務める。「最初に話をいただいたときに思ったのは、とても面白そうな企画だなと。そして自分が住んでいるところで、私の経験が何かお役に立てれば嬉しいと考えました」。少し緊張した表情で、その時の心境を語る。
○…”プロ”としてのスタートは、大学を卒業し、編集プロダクションに入社してすぐだった。「6月には先輩に『自分で描いたイラストを路上販売しながら生きていきます』と宣言していました」と、いたずらっぽく笑う。退職後、イラスト入りグッズの路上販売を始めたところ、出版社などの目に留まり、自作キャラクターが商品化されるように。イラストレーターなどとして活躍し、2008年、自身の体験談を題材にしたコミックエッセイ『夢追い夫婦』でプロ漫画家としてデビューを果たした。
○…愛知県出身。明朗活発で友達と外で遊びまわる一方、まんがも大好きだった。「まんがからの知識で頭の中だけは早熟した子どもでした」と、照れ笑い。自作まんがも描きはじめるが、中学2年生でその世界から距離を置く。「当時、まんがは親や先生からすると良くないものという時代でした。友達にも言いづらかったですし」。転機となったのは、大学への進学。「自由な雰囲気があって、好きなことをやってもいいのかなって思うようになったんです」。”旧知の親友”との再会をそう振り返る。
○…現在は、区内森で「ウダ2カフェ」を経営する夫と、生後9カ月の息子と3人暮らし。育児に追われながら、執筆を続ける。趣味は、ライブハウスなどでの音楽鑑賞だが、「今は難しいですね」と肩をすくめる。好きな言葉は「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功したものはすべからく努力している」。自身の努力の跡を微塵も見せず、太陽のような笑顔で応募作品と向き合う。
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