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磯子区 人物風土記

公開日:2012.08.30

磯子消防団の団長として、日々の地域防災活動などに取り組んでいる
横田 秀昭さん
原町在住 62歳

団の発展に全力投球

 ○…9月1日は防災の日。火災や地震などで活動するのが地元の消防団員たちだ。その団長に今年4月就任し、地域防災活動に取り組む。「大震災以降、消防団の役割はより高まっています。しかし磯子区では、定員充足率が市内20団中19番目。団員の確保が最優先課題ですね」。厳しい船出だが、希望も。「ここで団塊世代が一気に定年を迎えます。長年積み重ねてきた貴重な社会経験を地域の消防団で活かしてもらえるよう、アプローチしたい」。

 ○…消防団に入団したのは、26歳の時。結婚がきっかけだった。「祖父は消防団の前身、警防団の団長だったんです。その姿をずっと見ていたので、入団するのは当然でした」と、きっぱり。同じ分団の仲間3人と臨んだ消防操法大会では、区、市と優勝し、県大会出場を果たす。「その時の仲間とは、今でも大親友だよ」。笑顔が溢れる。

 ○…生まれも育ちも原町。小さいころから、地元が大好きだった。「足の速さには自信があったんだけど、後から行われる町内別リレーに出るために、最初紅白リレーの予選でわざと負けたんだ」と、いたずらっぽく笑う。中学から大学までは関東学院に進学。10年にわたってバレーボール部に所属し、大学ではキャプテンも務めた。「最初はバレーボールが嫌いだったけど、親友に懇願されて入部して。ただ、1度やりだすとのめり込むタイプなもので、結局ずっとやっていたな」と苦笑いも、その表情は満足げだ。卒業後、祖父の代から続く材木店を継いだ。

 ○…現在は妻、次男との3人暮らし。団長のほか、社長業、町内会長などいくつもの役職を務め、多忙を極める。「全てにしっかり取り組めているのは、妻と息子の支えがあるからだね」。バドミントンや美術館めぐり、ドライブ、パソコンなど、趣味も多彩だが、「最近は全く」と肩をすくめる。座右の銘「やるからには全力を尽くす」の通り、今は団の発展に心血を注ぐ。

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