磯子警察署の署長に就任し、地域の治安維持に取り組む 吉田 肇さん 区内在住 55歳
地域の声 敏感に感じ取る
○…自身にとって初の署長職。就任から3週間、あいさつ回りで区内を巡り、多くの人たちから地域の声を聞いた。「まちの安心安全づくりには、地域の人たちが警察に何を求めているか、それを常に敏感に感じ取れるようにならないといけない」。就任時の署員への訓示でも、治安維持のプロに徹し、住民目線に立った職務執行を呼び掛けた。「あとは署員同士の絆づくり。一丸となって、職務に取り組んでいきます」
○…大学卒業後、警察官になったのは、厳格だった親の勧めから。「人に迷惑を掛けちゃいけない。人の役に立つ仕事をしろと言われ続けてきました」。一方で「当時は『太陽にほえろ』とか刑事ドラマが流行っていて、よく観ていました。その影響もあるかな」と照れ笑い。思い出深いのは、20年前の警察学校での教官時代。当時高校を卒業したばかりの生徒たちも今では30代後半となり、各現場で中核を担う。「県内どこに行っても、彼らが頑張っている姿を見かける。実は磯子署にも当時の生徒が何人かいるんですよ」と、笑顔を見せる。
○…出身は川崎も、就学前には港南区へ。「当時の上大岡は市電も走っていました。その後、町並みはどんどん変わっていきましたね」。家でじっとしていることがなかったやんちゃな少年は、野球に没頭。中学でも、練習で土と汗にまみれる日々を過ごす。高校時代は教諭の影響からスキーに熱中。大学時代は毎年2月から3カ月間スキー場に住み込み、スクールインストラクターのアルバイトをしながらスキーを楽しんだ。
○…家族は妻と息子2人、実母。その息子たち、も県警察官の道に。「自分と同じように、世のため人のために尽くしたいと思ってくれたことは率直に嬉しかったですね」と、父親の顔をのぞかせる。趣味はスキーのほか、ジョギングと、家庭菜園。座右の銘「仕事は厳しく、遊びは楽しく。花には水を、人には愛を」の姿勢で、重責に臨む。
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