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公開日:2013.09.12

洋光台駅前公園
ログハウスが20周年
関係者が思い語る

  • 挨拶を行う南委員長

 洋光台駅前公園こどもログハウスが9月4日に開館20周年を迎え、同日、記念式典が行われた。この施設は「子どもが自由に遊べる施設」をめざして1993年に開館。年間約6万人の利用者がおり、20年間の総数はおよそ120万人にのぼる。長く子どもたちに愛されるその背景には、施設立ち上げの際、地域の子どもたちが描いたおもしろハウスの設計図があった。

施設への愛着溢れる式典

 式典は親子連れなど33人が見守る中行われた。

 まず、式の主催者である洋光台駅前公園こどもログハウス委員会の南昭治委員長が「この20年で約120万人が利用している。地域に非常に愛される施設となった」と挨拶。来賓の高瀨雅通磯子副区長や一般社団法人磯子区区民利用施設協会の渡部近司会長も、「末永く愛される施設であって欲しい」「今後も子どもや親同士が交流できる場であって欲しい」と祝いの言葉を述べた。

 また、小学生の頃にこの施設を利用していたという22歳の男性と高校2年生の女子生徒から届いた手紙も紹介された。「いつも走り回って遊んだ。僕たちはログハウスと一緒に大きくなった」「中学生になって施設が利用できなくなった後も、イベントにボランティアとして参加し、雰囲気を味わえて嬉しかった」という内容が読み上げられると、式典に集まった人たちはそれぞれ、笑顔を見せていた。

子どもの夢を実現

 このログハウスは、「あれをしてはダメ」「これをしてはダメ」といった禁止事項を極力減らし、「子どもが自由に遊べる施設」をめざして建設された。施設の立ち上げから竣工まで携わった高瀨副区長は、建設にあたって「子どもが何をして遊びたいのかを、大人には想像できない。同時に、子どもが実際にどういった行動をとるのか想定することも難しかった」と当時の苦労を語る。

 区では設計にあたり、地域の子どもたちに「どんなことをして遊びたいか」を絵や粘土で表現してもらうワークショップを開催。そこで出たアイデアが活かされ、地下迷路や滑り台など、建物自体に遊具を組み込んだ姿が実現した。

 施設の別名「おもしろハウス」も、子どもたちによってつけられた呼び名だ。

 開館前には、施設内で子どもが危なくないようにと、子どもが取るであろうあらゆる行動を想定した入念なチェックも行った。

 また、高瀨副区長は、「このハウスの電話番号下4桁は1569。電話会社に頼んで『行こうログ』という語呂に合わせた」というエピソードも紹介した。

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