20歳以下のお笑い日本一決定戦で決勝進出を決めた 高松 奈々さん 区内在住 20歳
社会に一石投ずる芸人に
○…制服姿のお嬢様キャラでフリップをめくるピン芸人―日本テレビが主催する20歳以下のお笑い日本一決定戦『ワラチャン』で、12月に行われる決勝への進出を果たした。「ゴールデンタイムの番組に出演できるのは、お笑いで有名になるための大チャンス」。緊張感を持ちつつも、声を弾ませ意気込みを語る。
○…元々は、ごみの不法投棄から核兵器まで、社会が抱える問題を報じるジャーナリスト志望。中学高校6年間、読売新聞子ども記者を務めたが、いくら記事を書いても同世代からの反響が全くなく、伝えることの難しさを痛感する。そんな時、学者の中沢新一氏と爆笑問題・太田光氏の対談本『憲法9条を世界遺産に』と出会い「社会にユニークな政策提案ができるお笑い芸人に興味を持った」。
○…お笑いの世界に飛び込むも、負けっぱなしの日々が続く。高校3年の時に挑戦した『ハイスクールマンザイ』では、地区優勝を果たすも関東大会で敗退。夢が遠退く焦りから、大学と並行して通った養成所では、学業との両立に苦戦し、さらに事務所への所属を決める卒業試験も落第する。「悔しくて周りを見返してやりたいと思った」と、昨年12月に挑んだR1グランプリで準決勝進出。これを機に、現在の事務所からスカウトされた。「これまでとは変わって自信がついた」と、安どの表情を浮かべる。
○…浜小の後、中学高校はフェリス女学院へ。現在は、慶應義塾大学総合政策学部の2年生。講義でわかりやすいスライドを見るとすかさずフリップ芸の参考に。「講義はネタの宝庫」と、一度で2つを学ぶ貪欲さを見せる。登山好きで、この夏も北アルプスや利尻岳へ。その山頂でも登山マナー啓発のネタを披露するなど、芸人をめざす気持ちは筋金入りだ。「20歳になったのでビールを飲んでみたい」と笑う無邪気な一面も。「社会が抱える問題を芸人として投げかけたい」。将来をまっすぐに見据える。
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