横浜市立浜小学校(南部礼子校長・児童数394人)が今年創立70周年を迎えた。11月15日の記念式典では児童たちが企画した卒業生への生インタビューなどが行われたほか、18日から21日までの学校開放日「学校を開く週間」でも、70周年に向けた子どもたちの取り組みが紹介された。
記念式典には全校生徒のほか、坂本連磯子区長や創立70周年記念事業実行委員会の委員長も務める磯子地区連合町内会の高田誠会長らが出席した。南部校長は「本校には学校の歴史と伝統を創ってこられた7775人の卒業生や、地域の方々、保護者、教職員がいらっしゃる」と挨拶。そして、今後も地域とともに歩みながら「校歌にもある『笑顔が揃う学校』でありたいと考えています」と話した。
式典後の集会アトラクションでは、第1部を児童が企画から司会まで担当。70年前の創立時に入学した女性など卒業生3人を招き、当時の思い出話などをインタビューした。続く第2部では、同校OBのミュージシャン、ミッキー吉野さんが登場。ゴダイゴの名曲などを演奏した。
また、18日から21日に行われた「学校を開く週間」では、70周年に向けて児童が取り組んできた活動を写真などで展示。授業見学に訪れた保護者や地域の人たちに活動を報告した。
最初の校地は現区役所
浜小学校は終戦間際の1944年、磯子国民学校から独立する形で、現在の区役所がある場所に創立された。当時は国道16号線あたりが海岸線となっており、台風が通過する際には、打ち寄せる海水が校内にまで届いたという。
こうした地理条件などもあり、52年に高台である現在の場所に移転。その後、67年に汐見台、80年に山王台の両小学校が同校から分離独立し、今に至っている。
学校によると、節目に合わせて、今年は多くの卒業生が学校を訪れている。そのうちの一人である59年前の卒業生は、当時と校歌が変わっていないことを知り、昔と今のつながりを感じて喜んでいたという。
南部校長は「校歌の歌詞には海に関する表現が多く、不思議に思っている児童も多かった。今回の70周年を振り返る中で、子どもたちも改めてその由来や意味を知ることができたのでは」と話した。
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