実行委員長として港南台と洋光台ではしご酒イベント「ちょい呑み」を仕掛ける 鈴木 由美子さん 洋光台勤務 50歳
街全体を「家族」のように
○…3枚つづりのチケットを購入し、エリア内の飲食店で「はしご酒」をするイベントとして各地で広まっている「ちょい呑み」。洋光台で2月9日から11日の3日間、港南台では翌週16日、17日に開催を控えており、いずれも磯子区、港南区では初開催となる。「地域の人に、地元にあるお店の良さに気づいてもらいたい。そのきっかけになれば」と両イベントの実行委員長として期待を込める。
○…洋光台と港南台に店を構えるお茶屋「いしだ園」の3代目若女将。「ちょい呑み」開催は、2年ほど前に他エリアで自身が参加したことがきっかけだ。「私自身、1人で飲食店に入るのが苦手で。そんな私でも気軽にお店に入れて楽しめたから」と明かす。副会長を務める横浜港南台商店会でまず提案し、開催が決まると、洋光台でも近隣店舗に呼びかけた。「『呑み』とか『はしご酒』って、お酒のイメージだけど、洋光台ではランチ開催もある。今後は飲食店に限らず、もっと巻き込んでいきたい」
○…お茶屋の長女として育ち、「3歳の時にはお店でお茶を詰めてた。看板娘だったのよ」と朗らかに笑う。小さなスーパーの経営などを経て、3年ほど前から再び同店に立つが、店先を通る老若男女が次々とあいさつに訪れるなど「看板娘」っぷりは健在だ。着物姿で明るく「お茶でも飲んでいきなさいよ」と勧め、一服の時間で交わす他愛ない会話から次第に様々な情報が集まるようになり、「街の人同士をつなぐことができたら」との思いを強めた。
○…2男2女の母でもあり、「地域の子どもの面倒ならよく見るけど、自分の子どもは地域に育ててもらってる」。両エリアとも高齢化や核家族化が進む中、独居高齢者や子育て世代のためにも、地域での多世代交流が重要だという。「『大家族』って、個人では難しい時代だけど、街全体を家だと考えればいいのよ」。柔軟な発想と行動力で、人を、まちを、つないでいく。
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