少年野球磯子区選抜の監督として、チームを13年振りの市大会優勝に導いた 木島 好一さん 森が丘コンドル監督 54歳
前向きな姿勢、育てる
○…18区の選抜チームが出場する市大会で、磯子区チームに13年振りの優勝をもたらした。「ここ毎年3位止まりで、そこが壁になっていた。優勝が決まった時は、チームの代表もスタッフもみな、感無量で涙目になっていました」と、その瞬間を振り返る。9月のチーム発足以降、選手たちがのびのびと試合に臨めるよう、技術だけでなくメンタル面やチームワークの成長を促し、栄冠を手にした。
○…少年野球との関わりは、20年ほど前。当時小学4年生の息子が地域チーム・森が丘コンドルに入ったことだった。横浜高校野球部出身という経歴から、チームのコーチとなり、以降現在まで監督を務めている。「常に状況を把握し、次のプレーを意識する」が指導方針だ。「子どもたちにはぜひ、中学、高校まで野球を続けてもらいたい」。小学生にとってはやや高度なものであっても、進学後に必要となる技術と考え方を、繰り返し教え込む。
○…神奈川区出身。「物心ついたころには、すでにバットとボールを手にしていた」と笑顔で語る。中学生のとき春の甲子園で優勝した横浜高校に憧れ、進学。自身も3年生の夏に甲子園の土を踏んだものの、控えに甘んじた。「県予選ではレギュラーだったんだけどね。もっと練習しておけばよかったと、今でも後悔しているよ」。一瞬、表情が曇る。「だから子どもたちには、後悔してほしくない」。その思いが指導者としての原動力だ。卒業後は自動車会社に就職。その後、叔父が営むドラム缶卸し会社に転職し、8年前独立した。
○30年間岡村暮らしも、一人暮らしの母親と同居すべく、4年前に旭区へ。「食事の支度が面倒と言われるけど、母にとってもぼけ防止にもなるでしょうから」といたずらっぽく笑う。体を動かすことが好きで、最近は月1回ゴルフを楽しむ。座右の銘は「過去を振り返らず」。自身の経験を踏まえながら、子どもたちの前を向く姿勢を育てていく。
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