縁が繋がる施設に

　○…１日約１３０人の利用がある滝頭コミュニティハウスの館長に４月１日付で就任した。主な仕事は館内にある図書の貸し出しやサークル団体の利用申し込み対応。館長として心がけているのは、利用者に気持ちよく利用してもらえる環境を作ること。そのためには、施設内で戸惑っている人などに「積極的に笑顔で声をかけていきたい」と話す。施設を多くの人に知ってもらうことも目標としている。

　○…大学卒業後、横浜市に入庁。土木事務所や区役所のほか、環境創造局に勤務し、道路や下水道などを管理する部署を歴任した。緑政局時代には、横浜国際競技場やズーラシアなどの整備後のあり方について携わった。市民がより利用しやすい施設にするためにはどうしたらよいかを考え、取りまとめてきた。常に胸の中にあったのは「市民目線」。「みんなで色々と考え、実践していくのはコミュニティハウスの運営と同じですね」。館長としてもこの思いは変わらない。

　○…東京都出身。子どものころから本が好きでよく図書館に通っていた。高校２、３年時には図書委員となり、昼休みや放課後に図書室で本の貸し出しを行い、購入する本を決めるなど図書運営を担った。「今考えると、一番多感な時期に本に触れる時間が多かったのかな」。60歳を過ぎ、改めて本を貸し出す仕事に就いていることに喜びを感じている。「これも縁なのかな。大切にしたいですね」と笑う。

　○…幼少期、電車が好きでよく市電に乗り杉田に遊びに来ていた。現在は、住まいのある金沢区から電車で杉田を経由しコミュニティハウスに通う。「昔、遊んでいた杉田に半世紀ぶりに来るようになり、すごく縁を感じているんです」。人と人が交流し縁や絆が繋がるコミュニティハウスにしていきたい思いを強く抱く。誰もが利用しやすい施設にするために、館長として縁や出会いを大事にしていく。