5月から磯子区連合町内会長に就任した 高田 誠さん 磯子在住 87歳
生まれ育った街に活気を
○…区内の自治会町内会をまとめた組織「磯子区連合町内会長会」のトップに就任。磯子地区の連合会長としてこれまで区連会に携わってきたが、大役は初となる。今後の活動にプレッシャーを感じながら「できる範囲で取り組んでいければ」と抱負を語る。
○…若いころから街の行事に参加してきたことで、地域活動に携わるように。磯子浜西町内会では会計を10年、会長も20年務めてきた。「街のことっていうのは一人ではできないこと。周りのスタッフの方が支えてくれたからここまでやってこられたんだよ」と感謝の言葉を口にする。災害対策や高齢化、商店街の衰退など、地域全体の課題に目を向けながら「街のにぎわいを作るため、みんなで協力していけたらね」。優しい笑顔を浮かべて意気込む。
○…磯子出身。海苔の養殖が盛んだった様子や遊びながら泳ぎを覚えたことを振り返りながら、家の目の前に広がっていた磯子の海を懐かしむ。街のシンボルだった磯子プリンスや市電と自動車が行き交う国道16号線。活気溢れる街の様子は今も忘れない。仕事は建具職人の道を60年あまり。細かく加工した木を組み合わせ、ガラス戸や扉などに美しい組子模様を施す。難しい仕事だが、県の名工に選ばれるほどの腕前だ。誤差の許されない繊細な作業に加え「パーフェクトな出来じゃないと駄目」な職人気質。地域で行う木工細工教室も「参加者が楽しそうに取り組んでくれるから準備も頑張る」と嬉しそうに語る。
○…中学生のころからカメラが趣味。軍事教練のときでも絶えず持ち歩き、仲間の姿にレンズを向けた。今でも旅行には必ずカメラと三脚を持って出かけるが「ずっと担いでいると重たくて」と照れ笑い。撮影するのは風景が主だが仲間の集合写真も楽しむ。新会長として「人が集まって活気溢れる街になってほしいよね」。生まれ育った磯子区を活気づける日々が始まる。
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