全国高等学校総合体育大会(インターハイ)レスリング種目の県予選大会が5月23、24日に釜利谷高校(金沢区)で行われ、県立磯子工業高校レスリング部の佐藤拳選手(3年)と奈須川良太選手(1年)が、74kg級と84kg級で優勝した。両選手は8月に行われる全国大会に出場する。
県予選で「負ける気ない」
74kg級を制した3年生の佐藤選手は同校レスリング部の新主将。「74kg級の中では小さい方なので、技術ではなく力でねじ伏せる」プレースタイルが持ち味だ。3月の全国選抜では3位に入っており、今大会には「負ける気はない」との思いで臨んでいた。
準決勝では横浜修悠館高校の兼田選手を開始30秒でフォール。続く決勝では、同じく横浜修悠館高校の神谷選手と対戦。第2ピリオドまでもつれたが、ポイントを重ね10対0のテクニカルフォールで勝利した。顧問の千葉裕司教諭も「1ポイントも取られることなく安定した試合運び」と評価。佐藤選手は「インターハイでの優勝が目標。勝ちを重ねてモチベーションを高めたい」と意気込む。
粘り強いプレーで勝利
84kg級で初優勝した奈須川選手はこの春入部した1年生。一回戦では横浜修悠館高校の森田選手に10対0のテクニカルフォールで勝利した。続く準決勝の相手は、4月の関東大会予選で敗れた慶応義塾高等学校の大山選手。「絶対勝ちたい」との思いで臨み、フォール勝ちでリベンジを果たした。決勝戦も同じく関東大会予選で敗れた釜利谷高校の内藤選手と対戦。上級生相手に「おもいっきり挑んだ」と振り返り、持ち前の粘り強いプレーで判定勝ちを収めた。千葉教諭は「最後まであきらめずにプレーしたのが良かった」と振り返る。奈須川選手はインターハイに向けて「強豪揃いの84kg級。自分の良さを出していければ」と話していた。
同校レスリング部は、昨年の同じ大会で団体3連覇を果たした強豪校。その功績が評価され、昨年区から区栄誉賞が贈られている。
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