アフリカ・ルワンダで紛争により手足を失った人々に義足の支援を行っているルダシングワ真美さん夫婦が23日、磯子高校で講演を行い、民族間紛争や平和、希望について経験を交えて生徒らに訴えた。
講演には磯子高生のほか保護者や森中学校の生徒など約80人が参加。真美さんとガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさん夫婦は、1994年にルワンダで起きた約100万人が犠牲となった大虐殺や、病気によって手足を失った人々などの国の現状を紹介。夫婦で義足などを無償提供するプロジェクトに取り組んでいることなどを語った。自身も足に障害のあるガテラさんは、ルワンダの希望になろうと、車いすマラソンに挑戦し東京パラリンピックを目指す決意を述べた。
講演を受け、参加者は民族間紛争の解決方法や希望、出会いをテーマに議論。参加者からは「民族対立の解消には小さいころから教育を充実させることが重要」「人々が希望をもてる社会にすることが必要」といった意見が出ていた。
真美さん夫婦は高校生らに「しっかり勉強をし、目標を持って今を大切に生きてほしい。自分だけのことを考えるのではなく世界に目をむけて困っている人たちを助けられるような人になってほしい」と訴えた。
講演会に参加した野球部の大木健矢くん(2年)は「身体に不自由なく好きな野球ができていることに改めて感謝をしたい。時間を無駄にせず生活していきたい」と感想を語った。
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