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磯子区 社会

公開日:2015.08.20

国道357号開通効果
渋滞緩和で生活環境改善
事故減やバス定時性向上

  • 渋滞が緩和された山下本牧磯子線の様子

 国土交通省関東地方整備局はこのほど、昨年3月に開通した国道357号根岸地区区間の整備効果に関する調査結果を発表した。

 同路線は、磯子区新磯子町から中区千鳥町を結ぶ約3・0Kmの幹線道路。内陸部の交通混雑緩和を図るとともに、湾岸に立地する諸都市、諸施設の機能の効率化を目的に整備された。

 調査結果によると、開通後一年で、同区間に並行する道路の一日の交通量が約4割減少したという。区内では八幡橋交差点で3万8100台から2万3900台と約4割、屏風ヶ浦交差点で3万1500台から2万7800台と約1割減少した。

 これにより渋滞が大幅に緩和され、プールセンター入口交差点〜大島中学入口交差点(中区)の所要時間が約4分短縮。根岸駅を発着するバスの路線についても市交通局滝頭営業所では「渋滞が緩和され、運行の定時性が向上した」と話す。また、交通量の減少により、山下本牧磯子線での死傷事故が約6割減少。周辺小学校からは「通学路としての危険性が低下した」との声が上がっている。

 開通区間を利用し所要時間が短縮されたことで、物流の効率化も実現された。開通前は本牧ふ頭〜新杉田間に30分を要していたが、開通後は17分に短縮。物流企業からは「一日の輸送回数が増えた」との声が上がっている。ほかにも、道路の利用を視野に置き、杉田5丁目に大型物流施設を建設する企業も現れている。

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