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磯子区 経済

公開日:2015.10.08

山下ふ頭をリゾートへ
市が開発基本計画策定

 高度経済成長期から横浜港を支える山下ふ頭(約47ヘクタール)=中区山下町=の再開発について、「ハーバーリゾートの形成」を将来像に据えた開発基本計画を市がこのほど策定した。新たな横浜のシンボルとなるような大規模集客施設を設けるほか、宿泊施設によるリゾート空間をつくることで、国内外から長期滞在者を呼び込みたい考えだ。



 同計画は、7月に大学教授や横浜港運協会、横浜商工会議所のメンバーなど、10人で構成される検討委員会からの答申を受けて策定されたもの。観光・MICE(マイス)(国際会議や展示会などの総称)を中心とした魅力的な賑わいの創出といった3つの視点と、地区内外の移動を支える交通ネットワークの形成など8つの基本方針が打ち出された。



 具体的にはふ頭の入口に交通ターミナルを整備し、ショッピングモールや、エンターテイメント機能のある施設などを配置する計画だ。先端には宿泊型の施設を誘致する。その背景には、日帰り客だけでなく平均消費額の多い宿泊客を増やしたいという狙いがある。横浜市港湾局山下ふ頭再開発調整課の担当者は「都心や箱根、鎌倉などにもアクセスが良い横浜を観光の拠点にしたい」と意気込む。



カジノには触れず



 また、ふ頭での開発が話題にのぼるカジノを含む統合型リゾート(IR)についての記載はなかった。「現段階で具体的な施設は決まっていない。フラットな状態。他地区と機能が重複しないように、整合性を考えて今後の開発を進めたい」と港湾局の担当者は話す。



 今後は、東京五輪の開かれる2020年までに山下公園に隣接する約13ヘクタールのエリアを先行整備し一部供用を開始する予定。全体の供用開始は25年以降を目指すとしている。

 

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