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磯子区 教育

公開日:2015.10.08

磯子工業高校3年泉さん
ものづくり競技会で銅賞
正確さ競う「旋盤」職種で

  • 賞状を手にする泉さん(上・写真中央)と旋盤を使い部品を加工する様子

 磯子工業高等学校機械科3年の泉幸希さん=人物風土記で紹介=が、このほど、滋賀県で行われた「第10回 若年者ものづくり競技大会」の旋盤職種で銅賞を受賞した。

 同大会は、厚生労働省及び中央職業能力開発協会の主催。職業能力開発施設や工業高等学校等で技能を習得中の、企業に就業していない20歳以下の学生・訓練生を対象としている。電機工事や木材加工など14の職種で、与えられた課題作品を制限時間内に正確に加工する技術を競う。

 泉さんが出場したのは、円柱状の鉄の棒を刃物で削り、ネジなどの機械部品を作る旋盤職種。技能検定2級以上の技術が必要で、今大会では全国から27人が出場した。関東地区では例年「高校生ものづくりコンテスト関東大会」の上位入賞者が出場するが、対象者が辞退したことから、学校推薦で泉さんが出場した。

練習重ね技術磨く

 旋盤職種の課題は、標準時間3時間(3時間30分で打ち切り)の中で、鉄の丸棒を加工し、それぞれ、ネジ部分と凹凸部分で組み合う2つの部品を作るというもの。作品の寸法精度や出来栄えなどを採点する。

 泉さんは所属する技術研究部の活動時間などに細かな加工技術の向上に取り組み、課題発表以降は作品づくりの練習を重ねた。大会では、部品を大まかに削る最初の作業を早く済ませ、細部を正確に加工する作業に長く時間を充てた。機械のダイヤルが重かったり、大勢での作業に緊張したりしながらも、作品は標準時間を少し超えた3時間2分で完成。見栄えの良い出来に、顧問の金子太教諭も「良い結果が出るのではないか」と期待した。数日の審査の後、銅賞の知らせが届き、職業能力開発協会の職員が賞状とメダルの授与に訪れた。泉さんは「嬉しかった。自分の技術が自信になった」と喜びを話した。

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