「ありがとう」がやりがい



　○…所長になり７年目をむかえ、地域に開かれた施設を目ざしてきた。「５年前から開催しているおまつりも年々来場者が増え嬉しいですね」と喜ぶ。所長として施設利用者や自治会、区役所など地域と連携し「顔が見える関係」を構築してきた。社会福祉協議会や磯子センターと合同で開催するまつりもその一環。「多くの方に来て頂けたらうれしい」と話す。



　○…今から約25年前、子育て中に訪れた公園の様子が介護・福祉を志すきっかけに。「子どもよりも高齢者のほうが多かったことに驚いて」。介護の仕事が注目されると考え当時認知度が高くなかったヘルパーの資格を取った。「やるからには上を」と独自で勉強し介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取得。緑区・中山での勤務時には身寄りのない寝たきりの男性を担当し、叱咤激励しながらリハビリに携わり、歩けるまでに導いたこともあった。「お客様が元気になり『ありがとう』と言ってもらえることがやりがいですね」



　○…仕事への活力にと、趣味は美味しいものを食べること。旅行も好きで季節の変わり目には日本各地を訪れる。「旅行先で美味しいものを食べてリフレッシュして改めて仕事を頑張ろうと思うんです」。旅行を趣味にしたのも初めてヘルパーとして担当した高齢の男性から勧められたことがきっかけ。「その方は奥様を亡くされ、夫婦で旅行に行ったことをすごく良い思い出にされていたんです」。出会った人からたくさんのことを教われるのも仕事の魅力と感じている。



　○…長崎県・高島町出身。船乗りだった父親の仕事の関係で中学１年生の時に中原に。「窓を開けると海が見える環境はどちらも同じでしたね」。結婚を機に磯子を離れるも８年前に仕事で帰ってきたことを喜ぶ。「第２の故郷」と呼ぶ磯子区でおまつりを開催することで恩返しの意味を込める。「ぜひ皆さんに楽しんで笑顔になってもらえたら」